どうも、MERISE編集長のJUNこと小林です。
第一印象とは一言でいうと、「物事や人に接したとき、最初に受けた感じ」のことを言います。
この記事では
- 第一印象の重要性とメリットと収入の関係性
- なぜ、外見がいいと生涯年収が4760万増えるのか?
- メラビアンの法則は本当に正しいのか?
- 第一印象が決まる秒数は結局何秒?
- 無料で最強のコミュニケーションツール
- 初対面で好感度を上げるための9つの具体的なテクニック
などについて解説しました。
恋愛・ビジネス・人間関係、人生全般において超重要な要素となるのが「第一印象」です。
第一印象を語る時に必ず出てくるのが「清潔感」という言葉ですが、清潔感を出すための効果的な考え方についても記事の後半で語っています。
目次のどこから読んでもらっても構わないので、ぜひ目を通してみてください。
目次
【1】第一印象の意味とは?
まずは「第一印象の意味」を見てみましょう。
第一印象とは
物事や人に接したとき、最初に受けた感じ。
引用:コトバンク
(余談ですが)僕は以前歯科関係の仕事をしていました。
歯医者にいってピンク色のグニャグニャしたので歯型を取ったことがある人も多いかと思いますが、あの歯型のことも専門用語で「印象」と言います。
型がうまくとれていないことを「印象が悪い」という表現をするのですが、印象が悪い(歯型がうまくとれていない)とその上に作る差し歯がうまく入りません。
ズレた歯型の上にどんなに精度の高い歯を作っても、うまく入らないので作り直しになってしまうのです。
日常生活で使われる「印象」も同じで、最初に悪い印象を与えてしまうと後から取り返すのが難しくなってしまうと言えますね。
【2】第一印象を良くする重要性とメリット
第一印象を良くすることでたくさんのメリットがあります。
1.恋愛対象に入りやすくなる
今や出会いはインターネットで探すのが普通になってきました。一昔前では考えられませんでしたよね。
代表的な出会いアプリとしてはペアーズがあります。ペアーズで出会う確率を上げるために大切なのは、第一印象を決める写真と自己紹介文です。
この2つが自分をアピールする最初の情報になり、相手に与える第一印象になります。
第一印象が良ければ、たくさんの人に関心を持ってもらえますが、そうでない場合。
いくら「普段の自分はもっとフレンドリーで気さくな人間なんだ」と思っていても相手に与える印象が「怖そう」だったりすると恋愛対象に入ることはおろか、出会うことすらできません。
第一印象を良くしておくことで恋愛活動がかなり有利にすすめられます。
2.見た目がいいと収入が17%増える
第一印象や見た目がいいと収入が17%増えるという調査結果があります。
労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2012」によれば、大卒・大学院修了の男性は定年までの平均38年間の勤務で計2億8000万円の生涯年収になる。その17%分が、4760万円なのだ。勤続年数は38年間なので、年収では125万円もの割り増しとなる計算。
引用:プレジデントオンライン
顔・髪型・服装がよりいい人は収入も増えます。
「オレ、イケメンじゃないんですけど、、、」
と思ったあなた。
ご心配なく。
見た目がいいから収入が上がるというのは、もともと見た目が良かったから職場で評価されやすかったという場合もあるし、「見た目を良くしていく」という営みの中で「いい仕事をしよう」という意欲が湧いてきて、その結果が仕事に出たパターンもあります。
顔がいいとか、悪いとかではなくパッと見の第一印象がいいと自分に関わろうとしてくれる人間が増えるのは当たり前です。
誰だってボザボザの髪でシワシワのスーツを着た人と仕事したくありませんからね。
3.人として信頼される
第一印象に気をつけることができる人は「他人からどう見えるか?」を気にすることができる人です。
つまり、コミュニケーションを大切にできる人間である可能性が高いということになります。
逆に言えば、自分自身の見られ方を気にすることができない人は「自分のことすらできていないなら、相手にも気を使えないんじゃ・・・」と疑われるとも言えます。
実際、パッと見の第一印象が良ければ、理屈抜きに好感がもてますよね。相手に好感を与えることが出来れば、相手も好意的に接してくれて、結果的にいいコミュニケーションが取れるのです。
【3】メラビアンの法則とは?
第一印象を語る時に必ず登場するのが、メラビアンの法則です。
メラビアンの法則とは
人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、
- 話の内容などの「言語情報が7%」
- 口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」
- 見た目などの「視覚情報が55%」の割合であった。
この割合から「7-38-55のルール」とも言われる。
- 「言語情報=Verbal」
- 「聴覚情報=Vocal」
- 「視覚情報=Visual」
の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれている。
引用:Wikipedia
要するに、話の内容以外の要素が93%を占めるから「人は見た目が大切なんだ」とか「話し方のテクニックが大切なんだ」と言われています。
【4】果たしてメラビアンの法則は本当に正しいのか?
しかし、メラビアンの法則は
- 「言語情報が7%」
- 「聴覚情報が38%」
- 「視覚情報が55%」
という使い勝手のいい内容が次第に一人歩きをしてしまって、日本人の解釈が間違っているようです。
本当のメラビアンの法則は違います。
メラビアンさんが実験で確かめたかったのは、「視覚」「聴覚」「言語」で矛盾した情報が与えられたときに、人はどれを優先して受け止め、話者の感情や態度を判断するのか、ってことだったのです。
僕はこの法則を聞いた時に「言葉の影響力少なすぎないか?」と思いましたが、メラビアンさんによって実際に行われたものも言葉の情報力を軽視されたような実験だったようです。
実際に使われたのは、
- 「好意」「嫌悪」「中立」のニュアンスを表す言葉(単語)
- 「好意」「嫌悪」「中立」のニュアンスを表す声色
- 「好意」「嫌悪」「中立」の表情をした写真
この3つ。
声は「録音されたものを聞く」という実験ですし、見た目は写真を使っています。
しかも用意された言葉は「単語」なので、そもそも言葉の影響力が及びにくい実験になっていますし、写真を使っているので「ボディーランゲージが55%を占める」という一般的に出回っている情報もかなり疑わしいわけです。
言語情報が7%と極端に少なくなってしまっているのも実験で使っているのが「単語」であり、そもそもの情報量が少ないからですね。
メラビアンの法則は引用などを繰り返し“超拡大解釈”されて今に至るということです。
【5】相手に与える第一印象について76人にアンケートを行った実験結果
メラビアンの法則は「相手に与える言語情報の印象が7%」と少ない割合ですが、言葉が相手に与える印象はもっと強いと思います。しかし僕個人としては「やっぱり見た目は大事だし、言葉以外の影響力は強い」とも思っています。
「じゃあ、結局のところなにを信じればいいの?」となるので、もっと客観的な実験結果をみてみましょう。76名の短大生を対象にして行った第一印象の実験結果を見てみてください。
「感じがいい」と思った瞬間の状況はどんなときですか?
- 笑顔の人:35.3%
- 挨拶をしてくれる人:24.3%
- 丁寧な言葉づかいの人:5.1%
- 穏やかな話しかたの人:5.1%
引用:第一印象に関する意識についての調査・研究
「76名」と調査を行った人数はあまり多くありませんが、「どういう人に好感を覚えるか?」というリアルな実験結果ですし、約70%の意見が上記の4つに集約されていることを考えると
- 笑顔=視覚
- 挨拶=言語
- 丁寧な言葉づかい=言語
- 穏やかな話しかた=聴覚
ザックリとした計算ですが、
- 言語:29.4%
- 聴覚:5.1%
- 視覚:35.3%
これを100%にして割合を出すと
- 言語:42.1%
- 聴覚:7.3%
- 視覚:50.1%
対してメラビアンの法則は
- 「言語情報が7%」
- 「聴覚情報が38%」
- 「視覚情報が55%」
となるので、
- 言語の影響はメラビアンの法則に比べてかなり大きい
- 聴覚は思っているよりも影響が小さい
- 視覚情報はやっぱり大切
だということがわかります。
なので、一つの実験例ではありますが、写真と録音した音声で実験した内容を「第一印象」の参考にするよりも、リアルに人が感じる印象を参考にした方が第一印象をあげるためには貢献するはずです。
つまり「笑顔」と「挨拶」は第一印象にかなり貢献するといえます。
【6】第一印象が決まる秒数
第一印象が決まる秒数は「3秒説」「7秒説」「15秒説」など諸説あります。
- 1秒で第一印象を決めるのは「直感」
- 3秒で第一印象を決めるのは「視覚」
- 5秒で第一印象を決めるのは「聴覚」
- 10秒以上で第一印象を決めるのは「言語」と「触覚」
などとも言われますがシチュエーションによってその秒数にはかなり偏りがあるはずです。
第一印象を上げるための具体的なポイントはあとで紹介しますが、この章では「人物性を判断する」という視点での「印象が決まる秒数」についてみていきましょう。
一番参考になるのは、就職活動の面接での第一印象です。
人材紹介会社対象に行われた東京ガス都市生活研究所の調査によると、面接では最初の3分間で人物面、意欲などが判断されるという結果がでています。
引用:人材紹介リーベル
具体的に注目してほしいのは、
- 入室時から第一声までに第一印象が決まる→47.7%
- 自己紹介からはじめの質問への応対までに第一印象が決まる→28.1%
- 数回のやりとり以降で第一印象が決まる→24.2%
という部分です。
面接は「相手がどういう人物か?」というのを判定するために行われるので、この状況下で「人がどういう風に評価われるのか?」を基準に考えることが一番参考になると思って「面接」という場面を取り上げました。
これ以上にないハードな場面なので、ここを基準に考えれば日常で与える第一印象も必ず良くなるはずです。
初対面でいい第一印象を与えたいなら、会話をし始めて3分(180秒)ぐらいは頑張ろうということですね(笑)
個人的な意見になりますが、僕としても「3分ぐらい会話したら第一印象は決まるかな」という感覚です。まあ、仮に3秒で決まるとしても実際はほぼ一瞬ですし、「数秒で自分の第一印象が決まるから気をつけないと」と思っていると自分のことばかり考えてしまって相手とのコミュニケーションがうまくいかない場合があります。
原因は「自分に意識のベクトルが向いているからです」
それに関しては
「これで私は目が覚めました」人見知りを克服するためのたった1つの視点とは?
で詳しく書いたのでぜひ読んでみてください。
【7】第一印象を良くするための9つのテクニック
では、具体的に第一印象を良くするためにはどういうポイントがあるのかみていきましょう。
1.清潔感を出す
絶対的に大切なのは、清潔感を出すことです。
もし「清潔感を出す」と言われてもいまいちピント来ない場合は「生活感を消す」と考えてみてください。
例えば、生活感がある状態というと、
- 髪がボサボサ
- 服にシワが入っている
- 無精ヒゲ
などが挙げられます。どういう生活をしているかわかるような印象を相手に与えることが「生活感がある」ということです。
これらを1つずつ無くしていく作業が「生活感を消す」ことに繋がります。髪を整えて、シワの入っていない服を着て、ヒゲを剃れば自然と清潔感が出てくるということです。
2.人の話を聞く
これはコミュニケーションの基本ですが、まずは相手の話を聞きましょう、そして、楽しく喋ってもらいましょう。
面接では自分がしゃべらないといけませんが、普段のコミュニケーションでは相手に喋ってもらった方がいいコミュニケーションが成立し易いです。
なぜなら、日本人は人見知り率が異様に高い上に、「会話がうまくなりたい」と思っている人のほとんどが「うまく聞く方法ではなくて、うまく喋る方法を知りたがるから」です。
つまり「うまく喋りたい」と思っている人が多いということですね。
ってことは需要と供給を考えたら、聞く側に回ったほうがいいということです。
その辺の詳しい話は
ガチでコミュ力上げたい奴限定!コミュ力を鍛えるための入門編7ステップとは?
に書いたのでぜひ参考にしてみてください。
3.笑顔・表情
「笑顔が大切」と言われれると今更感があるかもしれませんが、さっきの短大生の実験結果を見ても笑顔や表情は第一印象を上げるために最もカンタンにできる対策の1つです。
しかも、かなり即効性が高いので、コミュニケーションに自信の無い方はまずは「笑顔」を意識してみてください。
4.挨拶
これもさっきの実験結果から見て、相手に与える第一印象をアップさせるためにかなり貢献してくれそうです。
言われるまでもない基本中の基本ですが、できていない人は結構います。
- 「おはよう」
- 「こんにちは」
- 「初めまして」
こういう挨拶は当たり前と思われがちですが、コミュニケーションが苦手な人は軽視している人多いですよ。ニコっと笑顔で「初めまして」と言われたら第一印象かなりいいと思いませんか?
5.目を見て会話する
「目は口ほどにものをいう」ということわざがあるぐらい目というのはコミュニケーションにおいて重要です。しかし、目を見て話すのが苦手という人も多いですよね。
そんな時は以下の方法を試して見てください。
- 相手の目と目の間をみて話す。
- 相手の片目を見て話す。
- 相手の鼻を見て話す。
この3つを参考にアイコンタクトをしてみましょう。
僕も目を見て話すのが苦手な方だったので、顎とか額とかに目をやっていたのですが、そうすると相手の目が見れません。当然ですが(苦笑)
でも、目を見ないと「相手が今どういう状況なのか?」がわかりずらいんですよね。なので、「目周辺を眺める」というのが今のところ一番いい方法だと思っています。
「目を見て話さないといけない」と思うと「目以外を見てはいけない」という心理になるので、目のやり場に困るはずです。
なので、目周辺の
- 眉
- 額
- 鼻
- 眉間
- 目
辺りを順番に眺めながら、話すのが一番落ち着くかなと思います。ぜひ試してみてください。
6.服装
服装はシンプルなものがいいです。
僕は洋服が好きで良く見ていたのですが、ファッションとコーディネイトは別ものです。
- コーディネイト=洋服を合わせるルールのこと
- ファッション=既存の洋服の概念を壊すこと
という風に実は真逆とも言える考え方なんですね。
なので、コーディネイトのルールを守って、TPOに合わせたシンプルな洋服をキチンと着ることで第一印象はカンタンにカバーできます。
「マジで洋服の選び方がわからない」という人はユニクロで全身揃えればオッケーです。ユニクロにあるマネキンをそのまま買うのもありだと思います。
最近のユニクロはかなりよくできていて、2年ぐらいにユニクロのパンツを一本買ったのですが、最近買ったものと比べるとシルエットがいまいちです。
最近のパンツは「それユニクロなんだ、なんかいいね」と実際に言われる仕上がりになっています。別にユニクロにからお金をもらっているわけではありませんが、ユニクロいいですよ、オススメです。
7.髪型
身内が美容師をしているので、髪型についてよく話すのですが、やっぱり男は【黒髪・短髪】が一番第一印象がいいです。
どういう髪型がいいかは今言っている美容室の担当者と相談するのがいいでしょう。もし今言っているところが微妙な場合はホットペッパービューティーで検索すると鬼ほど美容室が出てくるので自宅の近くでいい美容室探してみてください。
8.姿勢・爪・足元
細かい部分ですが姿勢や爪や足元も重要です。
特に姿勢は猫背だと頼りない印象を与えてしまうので、気をつけた方がいいですね。
姿勢を正す方法は
人に教えたくない!勉強の集中力を20秒でアップさせる4つのルーティン
の目次「【5】ー2.姿勢の正し方」というところに書いてあるので詳しくはそちらを御覧ください。
あと爪ですが、男だったら手のひら側から見て、爪が見えるようだと長いと思っていいでしょう。短めにしておきましょう。
あと靴もよく見られるポイントです。
なぜ靴をキレイにしておくといいかというと「靴に気を配ることができるということは「細部に気を使える」という風に見られるので第一印象がよくなります。
ポイントは
- 手入れが行き届いている(形が崩れていない、かかとが減っていない、擦れていないなど)
- キレイに磨かれている
この2つが守られていればオッケー。
9.香り・体臭
まず気をつけることは「体臭を消すこと」です。特に30歳を過ぎると段々とおっさん臭くなってくるので、男性用のボディーソープを使って体臭を消しましょう。
手に入りやすくて手頃な男性用ボディーソープは以下の3つです。
(上から価格が安い順になっています)
あと意外と見落としがちなのが洋服です。
夏は当然ですが、冬も意外と自分の汗の匂いがついているのでしっかり洗濯してケアしておきましょう。
体臭を消したあとに、香水などをつけることをオススメします。香水を選ぶ時のポイントは「とにかく万人ウケを狙うこと」です。
香りは自分がいい香りに感じても、別の人にとっては公害レベルの悪臭になる危険性もあります。
自分が好きな香りを選ぶのは大切ですが、それと同じぐらい大勢の人が「いい香り」だと感じてくれるものを選ぶことが大切です。
香りもコミュニケーションの一つなので、相手視点を欠くと痛い目をみます。
ちなみに、僕は自分の好きな香りを追い求めすぎて、「臭い」と言われたことがります(苦笑)香りの好みが別れすぎるピンポイントな香水は要注意ですよ。
というわけで、今回は柔軟剤以上、香水未満というちょうどいい香りを放つ商品を紹介しておきます。
ポイントはamazonで驚くほど低評価が少ないことです。
万人受けということを考えると高評価が多いことも大切ですが、低評価が少ないことはもっと大切になってきます。香水はちょっとつけたくないけど、いい香りをまといたいという人にはオススメです。
【8】第一印象をよくする法則まとめ
お金をかけずに、すぐできて、効果が高い第一印象を上げる方法はやっぱり笑顔です。
笑顔が無料で最強のコミュニケーションツールってことですね。
まずは人と会う時に笑顔で接することが第一印象改善の一番の特効薬になるでしょう。
今回紹介した9つのポイントを守って、笑顔で挨拶して3分間コミュニケーションを頑張ればあなたの好感度は爆上げ確実です。
ぜひ、試してみてください。
では、今回はこれで終わります。
ありがとうございました。