どうも、MERISE編集長のJUNこと小林です。
- 「部下のモチベーションが下がって仕事をしてくれない…」
- 「どうしたら部下がやる気を出して行動してくれるんだ…」
こんな風に悩んでいるそこのあなた。
焦らさずに結論からいいますが、部下をいい気分にさせてから仕事をさせた方が、結果的にミスも減り、作業がはかどります。
「なぜそんなことが言えるのか?」はTEDに出演したハーバード大学卒・アメリカの心理学者ショーン・エイカー氏の実験を元に話していきます。
目次
部下のモチベーションが上がらない原因はなに?
人は気分がいいとモチベーションが上がり、行動力も上がります。部下のモチベーションを上げるためには、部下をいい気分にさせましょう。
モチベーションが下がるほとんどの原因は「なんとなくやりたくないから」とか「気分がのらない」という漠然としたやる気のなさ…。
ぶっちゃけ、仕事がキライなんですわ(苦笑)
ただそんな最悪な状況を打破するためには以下の3つが有効です。
- 部下をねぎらう
- 部下を褒める
- 部下に期待感をよせる
他にも方法はいくらでもあると思いますが、まずは部下の存在を認め、尊重することです。
「お前が頑張ってくれているから、オレは上司として機能しているんだ」
みたいなニュアンスが伝わればOKです。
仕事自体にやる気を出してもらうのではなく、「この上司(あなた)のために頑張ろう」というやる気を出してもらうことで、結果的に仕事へのモチベーションが上がってきます。
モチベーションの対象が、仕事から人(あなた)になると、目標が明確になってモチベーションが上がります。
最終的に、【上司のために頑張る→仕事をすることで救われる人のために頑張る】というポジティブな循環を生まれます。そのためには部下を気持ちよくさせることが手っ取り早いということです。
モチベーションアップがアメ1つで解決?|キャンディ効果とは?
【モチベーションを上げて仕事をしてもらうには、「いい気分」を作ってからの方が結果的にミスも減り、作業もはかどる】ということを心理学者ショーン・エイカーが紹介する3人の心理学者の実験によって報告がされているようです。
「スモールプレゼント」とも呼ばれるようですね。
ちなみに、行われた実験は以下の通り。
まず、架空の患者の症状や、病名を読み上げて、経験豊富な医師に診断してもらいます。その時3つのグループに分けて実験をしたそうです。
- なにもしないで診断する
- 事前に、医療関係の記事を読んでもらってから診断する
- キャンディをあげてから診断してもらう(血糖値に影響するので、食べてはいない)
結果…。
(3)の方が他のチームに比べて、2倍の速さで診断した。
「….いやいや、アメ1つでムリでしょ」
「ウソウソ(苦笑)」
と否定してしまうのはカンタンですが、いい大人がアメ1つで診断速度が2倍になるってスゴイですよね。
僕も「マジか(苦笑)」と思いますし、にわかに信じがたいです。
しかし、仮にこの実験の信憑性が低かったとしても、アメよりもっと強力な「ほめる」「ねぎらう」ということをすればあなたに信頼をよせてくれるだろうし、部下の気分がよくなるのは容易に想像できますよね。
ショーン・エイカー自身はこんなことを言っています。
- 入ってくる情報がネガティブなものばかり。脳が「現実はネガティブなものだ」と思い込みやすい状態になっている。
- 今まで社会が一体となって「幸せ」を味わえないようにしてしまった。
- ポジティブな状態での脳は、ネガティブな状態の脳よりもはるかによく機能する。
3つ目がポイントですね。
ポジティブな状態にある場合、脳はネガティブな状態よりも31%生産性が高くなるそうです。しかも、販売成績では37%上がるという調査結果が出ています。
ネガティブな状態やニュートラルな状態の時よりも、ポジティブな状態の時の医師の診断結果は19%も正確になることもわかっているそうです。
↓詳しくは以下の動画を見てみてください。
※日本語テロップが入っているので英語が分からなくても見れます。動画おもしろいので、オススメです。ちなみに、観客は爆笑してます(笑)
↑10:00分辺りから「ポジティブな脳は、ネガティブな脳よりずっとよく機能する」という話をしています。
部下のモチベーションを上げるための3ステップ
では、部下のモチベーションを上げるためになにを具体的に何をすればいいのでしょうか?3ステップで解説していきます。
ステップ1|部下のモチベーションや気分が上がりそうなことを考える
人はいい気分の時の方が生産性が高いことはわかりましたよね。
そのためには部下に気分をよくしてもらうのが有効です。とはいえ、上司の威厳もあるので、調子に乗らせないように注意は必要です。
気分を上げて、モチベーションが上がりそうなことを考えましょう。
ステップ2|モチベーションアップのために小さなプレゼントを用意する
「モチベを上げるためにプレゼントを上げる…。」といっても物をあげるわけではありません。
実験ではアメである程度結果が出ているようですが、毎日アメ上げるわけにはいきませんし、物で釣られ続けるほど人間はアホではありません。
なので、さっき説明したように、個人的には以下のようなことが有効だと思います。
- 部下をねぎらう
- 部下を褒める
- 部下に期待感をよせる
こういうことを毎日1回してあげることで、仕事へのモチベーションが上がっていきます。日本人って褒めるのがヘタなので、自然と部下をねぎらえる上司は少ないんでしょう。
褒めてくれる上司がいないから、部下は自分の仕事に自信が持てず、やる気がでないのかもしれませんね。
ステップ3|モチベーション向上のプレゼントは仕事をする前に渡す
最後にモチベーション向上のプレゼントは仕事をする前に渡しましょう。
朝一で「昨日のあの仕事よかったぞ」みたいに言って上げることでかなり気分よく仕事に入ることができます。
部下のモチベーションを上げる時の注意点
最近は出世欲がない人も増えているので、過剰な期待感はプレッシャーになってしまいます。
なので、様子を見ながら、適度にモチベーションが上がることをしてあげましょう。
【まとめ】部下のモチベーションを上げるためにいますぐできること
まずは明日、部下のモチベーションを上げるために「何が必要か?」を考えましょう。
そして、朝一でプレゼントしてあげましょう。
プレゼントといってもそれは物ではなく、それ以外の期待感とかの方が効果が高いと思います。
最後にもう一度まとめておきます。
- ステップ1|部下のモチベーションや気分が上がりそうなことを考える
- ステップ2|モチベーションアップのために小さなプレゼントを用意する
- ステップ3|モチベーション向上のプレゼントは仕事をする前に渡す
まずは「なにをしたら部下の気分がよくなるのか?」を考えましょう。
ぜひ、部下がいる上司の人は試してみてください。
では、これで終わります。
ありがとうございました。