どうも、MERISE編集長のJUNこと小林です。
「モチベーションが上がらない…。」
そう思っているとき、「さっさとやらなければ!」「あれもこれもやるべきだ!」と自分を追い込んでいませんか?
人は命令されることを嫌う生き物です。
それは自分自身にも当てはまります。
つまり、無理やりやらせるのではなく、自分にも“お伺い”を立てることでモチベーションアップにつながります。
目次
なぜモチベーションアップのために、自分にお伺いをたてる必要があるのか?
「自分の人生を他人に決められたいですか?」と聞かれたら…答えはNOですよね。
人は命令されることを嫌う習性があります。
- 「これをやっておけ!」
- 「この作業は今日中に終わらせておくように!」
という強制力は、もちろん行動の大きな原動力になります。
しかし、ずっと「〇〇すべきだ!」「〇〇せよ!」という命令だけだと人はしんどくなってきます。
それだと、疲れてしまい、やる気もモチベーションも上がってきません。
そもそもモチベーションというのは、沸かせるものではなく、自然と湧いてくるもんです。
だから、相手には「これお願いします」と命令するよりも「これお願いできますか?」とお伺いをたてる方が、相手のモチベーションが上がって行動できます。
なぜなら、相手に「はい」と「いいえ」という選択を選んでもらうことができるからです。
なにより重要なのは相手の意思で「はい」を選んでもらうことなんですね。
そうすることで、自発的に行動するモードに入ります。
人は「一貫性を保とうとする習性」があるので、自分で「はい」と言うと、それを否定することの方がストレスに感じることがあります。
一貫性の原理
人は自身の行動、発言、態度、信念などに対して一貫したものとしたいという心理が働く。
この心理を「一貫性の原理」と呼ぶ。
引用:Wikipedia
そして、これは他人だけではなく、自分自身にも当てはまります。
自分のモチベーションを自分で上げるときも同じで、「命令」や「断定」よりも「疑問」や「質問」の方がモチベーションを上げることができます。
モチベーション向上には「命令」よりも「質問」|課題解決率が50%アップした実験
イリノイ大学のイブラヒム・シネイたちのとある実験です。
実験チームをAチームとBチームにわけて、それぞれアナグラムに取り組んでもらった。
アナグラム(anagram)とは、言葉遊びの一つで、単語または文の中の文字をいくつか入れ替えることによって、全く別の意味にさせる遊び。
引用:Wikipedia
そして、実験直前1分前に、チームごとに違うことをしてもらいます。
- Aチームには「私はやる」と自分に言い聞かせる
- Bチームには「私はやるかな?」と自分に質問する
その結果、Bチームの方が平均50%多く課題を解いた。
引用:モチベーション大百科
つまり、自分をむりやり鼓舞するよりも、「できるかな?」「やれそうかな?」という風に優しく「疑問」や「質問」で問いかけた方がやる気が出てくるということです。
日本人は周囲に気を使っている人が多いですよね。
しかし、肝心の自分自身には「これをやれ!」「あれもやっておけ!」と厳しくあたり続けていませんか?
自分を他人におきかえてみるとよく分かるのですが、たとえば、上司からずっと命令されていたら、しんどくなってきますよね。
それは自分自身も例外ではなくて、ずっと命令されていると心が疲れていきます。
心が疲れた状態でモチベーションが上がるわけないんですよ。
特にサラリーマンの仕事は、「やるべきだけど、やりたくないこと」がたくさんあります。
でも、やらないといけないですよね。
そういう時こそ、自分のご機嫌をとりながら、モチベートしてあげてください。
思考の中で「無理にとは言わないけど、やれそう?」と自分自身に問いかけてみましょう。
モチベーションが上がらない時に有効!|いますぐできる3ステップ自問式セルフトーク
モチベーションを上げたい場合は以下の、3ステップを参考にしてください。
- ステップ1|「人は命令されることが苦手」ということを認識する
- ステップ2|やるべきだけど、やりたくないことは「やるの?」と自分に聞いて、「できそうな理由」を書いてみる
- ステップ3|モチベーションが自然と湧いてくるのを待って、5分だけやってみる
「なぜ5分だけやってみるのがいいのか?」についてはこちらの記事を参考にしてください。
5分だけやる作戦!脳科学的にモチベーションアップを考えてみた
ステップ1|「人は命令されることが苦手」ということを認識する
大切なことなので、何度も言いますが、人は命令されることが苦手です。
へりくだる必要はないですが、自分にも他人にもお伺いをたてることで、自然とやる気が湧いてくるということをしっかり理解してみましょう。
ステップ2|やるべきだけど、やりたくないことは「やるの?」と自分に聞いて、「できそうな理由」を書いてみよう
仕事では「やるべきだけど、やりたくないこと」がたくさんありますよね。
そういうことに出くわした場合は、「できるかな?」「はじめられそう?」と相手にも自分にも優しく問いかけてあげてください。
相手や自分の口から、「はい。やれそうです。」という答えが出せるような状況を作りましょう。
更に、モチベーションを上げるにはその後、「できそうな理由」を文字に起こして、書いてみることです。
紙でもスマホのメモ帳でもなんでもいいです。
大切なのは、文字にして客観視することです。
「できそうな理由」がわかれば、モチベーションが湧いてきます。
ステップ3|モチベーションが自然と湧いてくるのを待って、5分だけやってみる
ステップ2までやると、少しづつモチベーションが湧いてきます。
「無理してやる必要がないんだ」と思えることで、「デキる範囲でやれることをやろう!」というモードに切り替わるので、行動がスムーズになってきますよ。
そうなったら、しめたもんです。
深く考えず、すべてやらなくてもいいので、5分だけ作業してみましょう。
もし5分やって気分が乗ってこない場合は、他のことをすればOKです。
気楽に始めてみてください。
※「なぜ5分だけやってみるのがいいのか?」についてはこちらの記事を参考に。
5分だけやる作戦!脳科学的にモチベーションアップを考えてみた
モチベーションアップには「命令」と「質問」どちらのアプローチが有効なのか?【まとめ】
モチベーションをアップさせるためには、まずは「できそう?」と自分に“お伺い”をたててみることです。
つまり、「質問」をしてあげることでモチベーションは上がってきます。
やりたくないもんはやりたくないんです。
でも、やらないといけないことが沢山ありますよね。(苦笑)
そういう場合は、他人にも自分にもお伺いをたてて「やれるの?」と聞いてみましょう。
「大変だったら、無理しなくていいよ」とやさしく問いかけることで、行動する人自身に「はい、やります」と言ってもらうことが超重要です。
では、最後にもう一度まとめておきます。
- ステップ1|「人は命令されることが苦手」ということを認識する
- ステップ2|やるべきだけど、やりたくないことは「やるの?」と自分に聞いてみて、「できそうな理由」を書いてみる。
- ステップ3|モチベーションが自然と湧いてくるのを待って、5分だけやってみる
↓5分だけやってみるといい理由はこちら。
5分だけやる作戦!脳科学的にモチベーションアップを考えてみた
まずは、「人は命令されることが苦手」ということを認識して、自分に優しく問いかけてください。
そうすれば、無理せず、ストレスフリーで行動できるようになるはずです。
ぜひ、試してみてください。
では、また。
ありがとうございました。