目次
ドリームキラーの意味
天使と悪魔!2種類のドリームキラー
善意のあるドリームキラー
悪意のあるドリームキラー
一方で、悪意のあるドリームキラーは、嫉妬や妬みの感情から「その夢は無理だと思う」と言ってきます。
あなたが目標に向かって努力している姿を見た人間は「応援しよう」と思う反面「自分よりもキャリアを積んで、手の届かないところに行ってしまうんじゃないか」と考えてしまい足を引っ張るのです。
では、なんでそんなことが起こってしまうのか?
それは他人の夢をブチ壊したくなる心理が働いているからです。
あなたもドリームキラーかも?他人の夢をブチ壊したくなる理由と心理とは
ドリームキラーの深層心理には嫉妬や妬みや心配などの感情が混沌と存在しています。
なぜドリームキラーはあなたの足を引っ張るようなことをするのか?
それは2つの理由があるからです。
コンフォートゾーンが壊されるから
コンフォートゾーンとは、日本語だと「安全領域」とか「快適領域」と訳されます。
僕らが不安を感じることがなく安心して過ごせる環境のことですね。
あなたが夢や目標を達成しようと動き出した時、相手がどう感じるのかというと、「コイツはどこか遠いところに言ってしまうんじゃないだろうか」「自分よりもはるか上のレベルに成長してしまうんじゃないだろうか」そんな心配をし始めます。
- 自分から離れていってしまうのではないか。
- 友人関係が疎遠になってしまうのではないか。
そんな風に感じさせてしまいます。
つまり、間接的に相手の生活環境に変化を及ぼすのです。
例えば、「禁煙をする」と宣言した人にわざわざタバコを勧める人っていますよね?
これは「自分だけがタバコを吸い続けるのはイヤだ」「お前も一緒に吸おうぜ」という心理が働くからです。
安心して、タバコを吸っていたのに、相手に禁煙されると「オレも辞めようと思っていたし、これを機会に辞めようかな。でも、辞めるのはめんどくさい。だったら、こいつをもう一度喫煙者に戻してやろう」みたいな感情になるので、その結果、「相手の足をひっぱる」という行動に出るんですね。
人間にはホメオスタシスという現状維持装置みたいなものが付いているので、安全領域が侵されることを嫌がります。
本能は「変化=危険」と判断するので、自分の身の回りに変化が起こるとそれを元に戻そうとするんですね。
エフィカシー(自己評価)が傷つくから
ドリームキラーになってしまう2つ目の理由は、あなたが頑張っている姿を見ると、「自分は頑張っていないな」と感じてしまって、相手の自己評価が下がるからです。
例えば、あなたの友人で出世しようと頑張っている同級生が2人いたとしましょう。
3人で居酒屋で飲んでいる時の会話はもっぱら仕事の話。
2人は目をキラキラさせながら未来を語り合っています。
そんな中あなただけ、仕事にいやいや向き合っているとしたらどう感じるでしょうか?
「オレはもしかしたら取り残されてしまうかもしれない」と感じませんか?
これは相手のエフィカシー(自己評価)が上がるのを見ていると、間接的に自分のエフィカシーが下がるからです。
自分のエフィカシーは下がっていません。
しかし、同じぐらいのレベルだと思っていた2人の同級生が、今までよりもレベルが上がってきていることを感じると、自分の自己評価が下がってしまうんです。
立場をあなたに置き換えて話すと、あなたが夢や目標に一生懸命向かえば向かうほど、ドリームキラーの自己評価が下がるということ。
それはドリームキラーも黙ってみてられません。
全力であなたの足を引っ張ってくるでしょう。
こんな人には要注意!ドリームキラーの5つ特徴
- 現実主義者
- マイナス思考
- 感情的になりやすい
- 個性を尊重しない
- 変化を嫌う
【現実主義者】 「夢なんてを持ってもどーせ叶わない」と深層心理で思っている現実主義者のドリームキラーは、夢を持つ人の足を良かれと思って引っ張ってしまうことがあります。
【マイナス思考】「頑張ったってどうせいい結果にはならない」と思っている、自己効力感の低い人マイナス思考の人はドリームキラーになりがちです。
【感情的になりやすい】夢や目標を話した時にすぐ嫉妬したり、過度な心配をしてしまうのは、感情的になりやすいからです。こういうタイプの人はドリームキラー化しやすいと思います。
【個性を尊重しない】あなたのやりたいことを尊重せずに、自分の物差しであなたの可能性を計りに来るのがこのタイプです。「みんなと同じ行動をとっていれば安全だ」と思いこんでいる人に多いですね。
【変化を嫌う】さきほど、ホメオスタシス(現状維持をする心理)のことを話しましたが、人は基本的に変化を嫌う生き物です。人一倍変化に敏感なタイプはドリームキラーになりやすいと言えます。
【成果実証済み】親、友人、上司、先生がドリームキラーの場合の対処法
では、そんなドリームキラーを撃退し、味方(ドリームサポーター)にするにはどうしたらいいのでしょうか?
親だろうが、友人だろうが、上司だろうが、先生だろうが、基本的に対策は同じです。
ボクが歯科技工士からWebの仕事に転職するまでのうまくいった実例を交えながら解説していきます。
自分の夢や目標は人に言わない
これはコーチングの権威である、苫米地氏も言っていることですが、基本的に「自分の夢や目標は人に言わない」というのが第一に重要なことだそうです。
ボクはそのことを知りませんでしたが、感覚的に「目標に向かいはじめて不安もある今、人に意見を求めて、凹むことを言われたらモチベーション下がるな…。」と思ったので、転職のことは誰にも言いませんでした。
しかし、本当に身近な人には伝えておかないといけない場合ってありますよね。
ボクは前職の上司と当時付き合っていた彼女(今の妻)には「言っておかないと後でかなり摩擦を生みそうだな…。」と感じたので、伝えておきました。
では、どうやって伝えたらうまくいくのでしょうか?
それが次の方法です。
ワクチンを打つ感覚で、メリットと共に時間をかけて伝えていく
この方法は主に【変化を嫌うタイプ】向けのドリームキラー対策です。
インフルエンザの予防ワクチンを打つ感覚で少しずつ話していき、相手に免疫を付けるようにコミュニケーションをとっていくとうまくいきます。
例えば、ボクは当時付き合っていた彼女(今の妻)には「オレは将来転職することも考えているんだよね」「今の職業のままだとかなり長時間労働になってしまうから、結婚した相手に苦労をかけてしまうと思っているんだ」みたいな話をちょこちょこしていました。
「ボクを応援してくれたら、あなたにもメリットがあるよ」ということを伝えるのが最大のポイントです。
妻は恐らくこう考えたと思います。
「歯科技工士のまま結婚したら、私との時間が減ってしまうのか」
「でも、転職したら時間が増えて旅行とか一緒にいけるかもしれないし、子供が生まれたら私もフルタイムで会社で働けるかも」
「だったら、応援しようかな」
と。
職場の上司の場合も同じやり方で対応できます。
歯科技工士の業界はWebの技術を使った便利な仕組みがなかったり、長時間勤務になってしまうことなどの問題を抱えていました。
そもそもボクは最初から転職する気はなくて、できたら歯科技工士を続けようと思っていたんですね。
「業界を変えるためには何をしたらいいだろうか?」ということを考えた結果、「異業種交流会や起業家さんとかの集まりにいって、他業種からのフレッシュな意見をもらおう」「そうすれば何か解決策があるかもしれない」と考えて行動していました。
結局、良い解決策は出てこなかったのですが(苦笑)会社には「業界を変えるWebの技術や意見を探しに色々なところに顔を出しています。」と言って少し時間をもらって活動していたんですね。
いきなり「仕事辞めようと思っているので、Webの勉強をしてきます。時間ください。」と言ってしまうと、かなり摩擦を生むので、「会社のために、時間をください」「業界を変えたいので、異業種交流会に行ってきます。」と伝えることでワクチンの役割を果たし、相手に免疫を作ることができます。
歯科技工士の仕事は超長時間労働だったので、そもそも活動する時間がありませんでした。
なので、この方法を使って「仕事を早く上がらせてください」とお願いして、時間をGETして家で黙々と作業をしていました。(この時「業界を変えたい」と「仕事辞めたい」の気持ちは半々ぐらいでしたね)
上司の場合は、完全な味方(ドリームサポーター)になってもらうのは難しいと思いますが、自分に有利な環境を作るためには、こういう方法を使うのが相手にとってもいいはずです。
恐らく、上司は「もしかしたら、歯科技工士の仕事辞めることも考えているのかな?」とどこかのタイミングで考えたと思います。
これが大事なポイントです。
人は変化を嫌う生き物なので、環境を激変させると一気にドリームキラー化してしまいます。
そうならないためのワクチンの役割を果たすのが、相手にメリットを与えつつ時間をかけて伝えるという方法です。
感情を抜きにして論理的に説明する
さて、次のドリームキラー対策は感情を抜きにして論理的に説明する方法をお話します。
主に以下の3タイプのドリームキラー対策です。
- 現実主義者
- マイナス思考
- 感情的になりやすい
現実主義者やマイナス思考や感情的にやりやすい人には、論理的に説明してあげることで納得してもらいやすくなります。
例えば、ボクが当時の彼女(今の妻)に説明する時はなにをしたかというと、まず「歯科技工士の仕事は長時間労働から逃れられない仕組みになっている」ということを詳しく説明しました。
長時間労働になっている最大の原因は「1つ1つオーダーメイドなのに、価格が安いこと」です。
これを打破しないと未来はないわけですが、この問題はそう簡単に解決するものではありません。
他にも、「今が(30歳前半)作業スピードのMAXでこれからどんどん生産性が落ちていく」という話もしました。
「じゃあ、ボクにとって幸せになれる可能性の低い歯科技工士に一生の時間を捧げるのと、新しい可能性にかけてみるのとどっちが人生楽しく過ごせるか?」・・・こういう内容の話したと思います。
(※「人生楽しく」は「“一緒に”人生を楽しく過ごせるか?」みたいなニュアンスで言っているので、相手のメリットにもなっていたはずです)
・・・こう話されたら「絶対、転職した方がいい」と思いませんか?(笑)
こんな風に論理的に話すと説得力が出てきて、ドリームキラーも納得せざるを得ないので応援してくれます。
【関連】ロジカルシンキングとは?論理的思考力を鍛えるための3つの武器と7ステップフレームワーク
ゴールへの愛情と誠実さ、追いかける喜びを“さりげなく”見せる
この方法は【個性を尊重しない】タイプのドリームキラーに効果的なやりかたです。
ドリームキラーは新しい価値観や自分以外の個性を尊重できない人が多いです。
「オレにはこんな夢と目標があるんだ!」とぶつけるように言ってしまうと、心のどこかで反発心が生まれてきて「それは無理だと思うよ」という意見に変わってしまいます。
なので、自分の夢や目標に向かうことへの喜びや愛情や誠実さを語っていきましょう。
ものすごく大切なのは、「あくまで、さりげなく語る」ということです。
全力で語ってしまうと、自慢しているつもりがなくても、相手には自慢に聞こえてしまったり、相手のエフィカシーを下げるような結果になりかねません。
さりげなく語ることで、少しずつ相手の価値観が変わってきます。
変わるまでいかなくても、「なるほど。今から転職をするっていう選択肢もあるのか」「オレも転職考えてみようかな」ぐらいまで感じさせることができれば上出来。
あなたを受け入れる体制と耐性が相手に整います。
僕は友人と飲んだ時などに、会話中にさりげなく目標のことを入れて“さりげなくかつアツく”語っていました。
「そんなんで大丈夫?」と言われたのですが、「ボクがどれくらいWebの仕事の勉強をしているか?」そして、「これからどれくらい努力をしようと思っているか?」は相手に伝わらない場合が多いです。そして努力をしている時期に凹むことを言われてしまう可能性もあるので(凹むと行動力が下がってしまい本末転倒)そういう意味もこめて「さりげなく」語る方がいいでしょう。
事後報告にする
ここまでの方法を伝えるべき&伝えておきたい相手にしたら、後は事後報告でOKだと思います。
僕が転職したことは、親やほとんどの友人には事後報告でした。
「自分の人生なのだから、好き勝手やっていいでしょ?」と思っていたので、基本事後報告。
これならドリームキラーに会うことは絶対にありません。
しかし、1つ考えておかなければいけない大切なことがあります。
それは、自分の判断が間違っている可能性です。
例えば、「努力の量が全然足りないのに転職を考えている」とか「なんの考えもなしにいきなり仕事を辞めようと思っている」とかは間違っている場合が多いと思います。
ちなみに僕はいきなり仕事を辞めようと思って職場の上司に止められたことがあります(苦笑)
まあ、歯科技工士は国家資格なので、どこでも食っていけるし、今辞めてもすぐに次の仕事は見つかるって確信があったから言ったんですけどね。
ドリームキラーが出てくるぐらいの大きな決断をしようとしている時は、自分では気づきづらいですが、意外と冷静な状態じゃないこともよくあります。
なので、1人か2人ぐらいは味方(ドリームサポーター)を作っておいた方がいいです。
僕にとってのドリームサポーターは当時の彼女であり、今の妻。そして、尊敬できる1人の男の存在でした。
味方にする人を探すポイントは「自分の努力が伝わりやすい距離の人間」を選ぶことです。
「どれくらい努力をしているのか?」が相手に伝わっていれば、相手は応援もしてくれるし、助言もしてくれるので、良きドリームサポーターになってくれますよ!
自分自身がドリームキラーの場合もある
さて、ここまで「他人が」ドリームキラー化した時の対処法を話してきましたが、実はあなた自身があなたのドリームキラーになっている場合があります。
自己効力感が足りないと、自分自身で自分の夢を壊してしまいます。
自己効力感については、人生をリッチにする『自己効力感の高め方』知ってる?で詳しく話しているので、ぜひ読んでみてください。
一言でいうと、自己効力感とは「できる!」と思えるかどうかの感覚のことです。
心のどこかで「自分には無理なんじゃないか」と思っていると、その感情自体がドリームキラーになってしまう可能性があります。
「できない」と思っている心が自分自身にブレーキをかけているってことですね。
これを打破する方法は、夢や目標を達成するための行動を増やすことしかありません。
「できる!」と思える自信は、行動からしか生まれないので僕は黙々と作業に没頭してましたね。
まとめ|ドリームキラーは嫉妬や妬みや心配の感情から生まれる
ドリームキラーはあなたのように行動できる人に嫉妬しているだけの場合がほとんどです。
- 自分のことを真剣に心配してくれている「愛情」だと受けとる
- 他人とは違う「自分の人生を生きてる証」だと受けとる
- 本気でやりたいのかという「覚悟」を試されていると受けとる
こういう感覚で受け止めておくことが精神衛生上GOODですよ。
しかし、説明の仕方次第で味方(ドリームサポーター)になってくれる可能性も高いので、
- 自分の夢や目標は人に言わない
- ワクチンを打つ感覚で、メリットと共に時間をかけて伝えていく
- 感情を抜きにして論理的に説明する
- ゴールへの愛情と誠実さ、追いかける喜びを”さりげなく”見せる
- 事後報告にする
この5つの方法を試すことをオススメします。
では、これで終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。