どうも、MERISE編集長のJUNこと小林です。
コミュ力とは、コミュニケーション能力の略で一言でいうと、「他者と円滑に意思の疎通が行える能力」のことです。
この記事では「コミュ力とは何なのか?」という基礎的な部分から、コミュ力を上げるために日頃から意識しておきたいこと、レベル0からコミュ力を鍛えるための7つのステップ、コミュ力を上げるための環境の作り方、オススメの本などを紹介しています。
「あいつコミュ力高いよなー」と言われている人を見ると羨ましくなってしまう人もいるかもしれませんね。
しかし、「話がうまい人=にコミュ力が高い」とは一概には言えません。
他人と意思疎通を図るためには「話がうまい」以外のことの方が実は重要です。
いままで「コミュニケーション系の本を読んで試したけど効果がなかったんだよ」という方のためになるべく感覚に落とし込めるように記事を書いてみました。
どこから読んでもオッケーなので、目次の興味のある部分から読んでみてください。
目次
コミュ力とは?
コミュ力とは「他者と円滑に意思の疎通が行える能力」のことです。
コミュ力が高ければ、職場でも人気者になれますし、男女関わらず好かれる人間になれます。
コミュニケーション能力はどの時代でも高い確率で求められる絶対的に必要な能力の1つです。
新入社員に求める“三大能力”、常識・あいさつ・コミュニケーション力
引用:ORICONキャリア
コミュ力に自信のない人に朗報
「コミュ力がない」「どうやって鍛えたらいいのかわからない」という人が多いと思いますが、コミュ力を上げるために必要なのは「人と話す機会を増やして話すトレーニングをすること」。
ガチでコミュ力を上げるにはこれ以外に道はありません。
野球の理論知ったからといって野球ができるようにならないのと同じで、会話の理論を知ったからといってコミュ力が上がるわけではありません。
残念ながら、コミュニケーションはスポーツのようにやらないとうまくならないのです。
でも逆に考えると、やれば誰だってそれなりにうまくなる可能性があるということです。
テレビに出る芸人さんのような会話アスリートを目指さない限り、普通に人と意思疎通を図れるぐらいのコミュ力を身につけることは誰にでもできます。
「友達が1人いる」という時点でコミュ力はあります。
あとはその力が及ぶ範囲を広げていくだけです。
コミュ力を上げるために必要な3つの要素
では、コミュ力がどういう要素で成り立っているのか?
まずはそれを知っておきましょう。
聞く
1つ目の要素は「聞く」です。
「きく」と一言で言っても、「聞く」や「聴く」や「訊く」というように色んな種類があります。
きく(聞・聴・訊▼)
「聞く」は“音や声を感じとる。また、その内容を知る。香をたく”の意。「雨の音を聞く」「講義を聞く」「香を聞く」
「聴く」は“注意して耳に入れる。傾聴する”の意。「音楽を聴く」「国民の声を聴く」「訊く」は“たずねる。問う”の意。「聞く」とも書く。「名前を訊く」「迷って道を訊いた」引用:コトバンク
大切なのは「人の話を聞くというのは、ただ耳から音を入れることじゃない」ということです。
コミュ力を上げようとするとつい「話がうまくできるようになるにはどうしたらいいの?」って聞きたくなりますが、話す前にまずは「相手の話を聞く」というのが大切な要素の1つです。
話す
2つ目の要素は「話す」です。
自分のことを話すことで相手に「自分がどんな人間なのか?」を知ってもらえます。
話すも細かく分けるといろいろありますが、それはのちほど解説します。
質問する
3つ目の要素は「質問する」です。
- 「出身はどこですか?」
- 「休日はなにをしてるんですか?」
これらが質問ですね。
大きく分けるとコミュニケーションはこの3つの要素で構成されています。
コミュ力を鍛える“前”に意識しておきたい4つのこと
コミュ力を上げるには「人と話す機会を増やして話すトレーニングをすること」しか無いといいましたが、その前に意識しておいてほしいことが4つあります。
そもそも「コミュ力が低い」という自覚がある人は誰かとコミュニケーションを取ることが面倒だったり、機会が少なかったりして今の状態になっているはずです。
それなのに、「人と喋るしか成長の道はねえ!」と言い切ってしまうのはあまりにもマッチョな話。
というわけで、少しでも人とコミュニケーションを楽しんでもらうために。
そして、そのハードルを1ミリでも下げるために意識しておいてほしいことを4つ紹介します。
相手に意識のベクトルを向ける
これは以前、「これで私は目が覚めました」人見知りを克服するためのたった1つの視点とは?という記事で詳しく書いたのですが、コミュ力が低い人や人見知りの方は自分自身に強く意識が向いています。
- 「沈黙になったらどうしよう」
- 「コミュ力が低いと思われたらどうしよう」
- 「大人のくせに雑談もできないなんて恥ずかしい」
という感じで自分の評価ばかりに目が向いてしまっていることがかなり多いです。
まずは意識を相手に向けることが超大切です。
これができるだけで、かなり視野が広がります。
「自意識」と「プライド」のハードルを下げる
コミュ力が低くなってしまう大きな原因の1つに「自意識過剰」というのがあります。
さきほど話した「自分にベクトルが向いている」という話と似ているのですが、コミュ力が低い人は相手の評価を気にする傾向が強いです。
相手の評価を気にしすぎて言いたいことも言えない状態なってしまい、結果人との距離をとりがちになるんですね。
自分のことに意識がいってしまうのと同じように、相手も自分のことを気にしています。
なので、人って言うほど他人の事を気にしていないんです。
たとえば、街でナンパしている人を見かけることもあるとは思いますが、その人の顔って覚えてないですよね?
やってる方はかなり恥ずかしいはずなのですが、周りからしたらナンパしているその他大勢であり、ゲームに出てくる「村人1」みたいなものです。
自意識も読んで字の通り「自分に意識が向いている」状態なので、まずは相手に意識を向けるようにしましょう。
嫌いな人と話すときは練習だと思うようにしよう
「コミュ力を上げよう!」と一念発起して行動したけど、バイト先で嫌いな先輩がいてマジでモチベーションが上がらない、、、。
なんてこともあると思います。
そういう場合はコミュ力を上げる練習だと思って割り切りましょう。
この先の人生ではさらなる強敵が待ち構えていますから(苦笑)
来るべきときのための「コミュ力強化期間なんだ」と思って修行に励みましょう。
僕も34年間生きていて「こいつはマジで嫌い」という人間に何人か会いましたが、その人も誰かには愛されているわけですし、完全なる悪人なんてなかなかいません。
そう考えると人に優しくなれますよ。
あと、「相手に興味が持てない」というのもコミュ力が低い人の特徴なのですが、そんなときにモチベーションを上げたい場合も練習だと思って割り切っていきましょう!
目の前にあるものをネタにする「基本的に会話はライブである」
コミュ力を上げる本や情報は山ほどありますが、それらの本を読んで学ぶ人はコミュニケーション能力が足りないと自分で思っている人です。
できないから書いてある通りにやろうとしますが、なかなか役に立たないことが多いです。
例えば、「相手との共通点を探そう」というのはコミュニケーション関連の本によく書いてありますが、これを真に受けすぎると
「相手との共通点を探そう」
「相手との共通点を探そう」
「相手との共通点を探そう」
・・・
と強く思ってしまうので、その場の空気に合わないことを言ってしまう場合が多いのです。
もちろん「相手との共通点を探す」というのは円滑なコミュニケーションをするために役に立ちますが、使うタイミングというものがあります。
なので、まずは目の前にあるものや相手が今どんなことを感じてるのか、などをリアルタイムで想像することが大切です。
コミュ力が高い人からしたら「そんなもん感覚だよ」という一言で終わってしまいますが、それができたらこの記事を読む必要もないし、僕が記事を書く必要もないんですよねぇ(苦笑)
コミュ力を上げるには事前の準備も大切ですが、「会話は基本ライブである」という意識を持っていたほうが対応能力が上がります。
レベル0からコミュ力を鍛え上げる7ステップ
さて、ここからはコミュ力を上げるための具体的な方法を話していきます。
ステップ1:コミュ力が高い人のやり方を学ぶ
まずはお手本を探しましょう。
とはいえ、「俺のまわりにはそんなコミュ力高い人いねーっす」という人もいるでしょう。
ぜひ「こいつだ!」という人を探してほしいのですが、いない場合は自分よりも少しでもコミュニケーション能力が高い人であればオッケーです。
見習う部分が必ずあるはずですから。
で、見つけたらその人がしている
- 相槌
- 表情
- 動き
- 質問の仕方
- 話題の切り出し方
- 笑いが起きているタイミング
- 会話の切り替わるタイミング
などを観察しましょう。
学ぶ時はなんでもそうなのですが、まずはお手本をコピーすることがてっとり速いです。
どうやったらいいのか分からずに自己流でやったら、うまくできないのは明白ですよね。
プライドのハードルを下げて、まずはインプットしましょう。
ステップ2:人の話を上手に聞く
お手本の観察が終わったら次は「話を聞く」段階に入ります。
キャッチボールでいうと「話を聞く側」というのは受け取る側です。
つまり、「聞く」とはグローブをはめる段階とも言えます。
「とりあえず、話の聞き方じゃなくて、うまく話す方法を教えてくれよ!」という人はたくさんいますが、実はその発想自体がナンセンスです。
うまく話す方法を知りたい人が多いということは、聞き手が不足しているということです。
つまり、上手に話を聞ける人はかなり重宝されますし、求められるのです。
聞くことさえできればコミュ力が低いというレッテルは外れます。
なので、まずは
- 相槌
- 質問
- 感想
- 同意
この辺りを意識して会話してみてください。
その時に大切なのは、
- 相手の意見を否定しないこと
- 自分の話に持ち込もうとしないこと
この2点です。
気心しれた仲なら自分の意見を言ってもいいですが、初対面の段階ではまだタイミング的に早いです。
ステップ2は「相手を知る」という段階でもあるので、否定したり、会話を奪って自分の話をし始めないようにしましょう。
会話泥棒は嫌われますからね(苦笑)
ステップ3:リアクションする
能面のような顔で話を聞いていても誰も喜ばないので、ちゃんとリアクションをしましょう。
ステップ3までは「自ら話す」という行為はかなり少ないですが、ここまでできていれば相手はあなたと話していて心地いいはずです。
少なくとも僕は心地いい(笑)
ただリアクションがないと「この人ホントに話聞いているのかな?」と思われるので、少し大げさにリアクションすることをオススメします。
その時は表情だけ少し大げさにしてみてください。
行動まで大げさにするとうっとおしくなるし、やり慣れていない人がやると行動に表情がついていってないので嘘っぽくなります(苦笑)
とりあえず、表情だけでいいので、いつもより少しオーバー目にしてみてください。
大丈夫です。
いつもあまりリアクションが大きくない人は「これやりすぎかな?」と思うぐらいやってもそこまで大げさになっていない場合が多いので。
安心してオーバーリアクションにしてみましょう。
ステップ4:褒める
褒める時は「相手に意識を向ける」を意識してください。
自意識が過剰だと相手のいいところが全く見えなくなります。
自意識過剰だと自分ばかり観察していることになるので、そりゃ相手の褒める部分が見えなくなるのも当然ですよね。
相手にベクトルを向けるという意識をもって、相手の褒めるポイントを探しましょう。
とはいえ、無理に褒めるところを探す必要はないですよ。
これも嘘っぽくなるので、本当に「褒めたい」と思った時に言ってくださいね。嘘っぽい褒め方は逆効果になりますからね(苦笑)
「でも、やっぱりどこか相手のいいところを探して褒めてあげたい!」という場合はちょっとしたことでいいのでサラッと褒めましょう。
例えば、「その財布センスいいね、どこのやつ?」とか「その指輪かわいいね」というレベルのことで構いません。
「感じたことを素直にいう」っていうのが1つの答えなのですが、「それがコミュ力が高いっていうんじゃん!」っていう意見が飛んできそうですね、、、。
まずは感覚を鍛えるために相手に意識のベクトルを向けて、自意識のハードルを下げるころから始めてみましょう。
「会話がライブだ」ということをさっき言いましたが、ぜひ初対面で人と会った時はゲームだと思って「相手のいいところ探し」をやってみてください。
女性とデートした時にでもやったら盛り上げるかもしれませんね(笑)
ステップ5:自分の話をまぜる
ステップ4までできたら、自分の話を混ぜていきます。
しかし、現在進行系でしている話とあまりにも関連性がない話をすると「なんで今その話?」という空気になるので、関連した自分の話をするとスムーズです。
趣味の話をしていたなら、スポーツの話をするとか。ゲームの話をしてたら昔好きだったゲームの話をするとか。
話に何かしらのつながりがあると相手も聞きやすく、違和感を感じづらいです。
ステップ6:会話を切り替える
次は会話を展開させていきます。「コミュ力がない」という人は
- 相手の話をうまく聞けていない
- 話の切り替えができていない
この2つがうまくできていない可能性が高いです。
話の切り替え方は主に5つあります。
- 話を延長
- 自分の話に持っていく
- 派生させる
- 会話の時間軸を変える
- 全然違う話に持っていく
この5つです。
コミュ力を上げるには3が重要です。
「話を派生させる」というのは、さっき少し話した関連する内容に会話をずらしていくことです。
昔『マジカル頭脳パワー』という番組で『マジカルバナナ』という企画があったの知っていますか?(アラサー以上限定)
「バナナ」といったら、「黄色」
「黄色」といったら、「ひよこ」
「ひよこ」といったら、「かわいい」、、、
みたいな感じで連想される言葉を順番に言っていき、詰まったら負けというゲームです。
会話を派生させるというのは『マジカルバナナ』みたいなものです。
4の「会話の時間軸を変える」というのも「今」〜「過去」へ、「今」〜「未来」へ会話の内容を派生させるということです。
いきなり相手のことを聞きまくると警戒されますが、ある程度、会話をして場が温まってきたら相手の過去のことを聞くと喜んで話してくれることが多いです。
特に昔の成功体験を聞くと、相手はその時のことを思い出すので、当時を想像して喜んで話してくれますよ。
ステップ7:ボケとツッコミ
ボケとツッコミを文字で語るなんて滑る気しかしないので、「オススメの本」という目次で紹介する書籍を参考にしてください。
コミュ力を上げる環境の作り方
ここまでコミュ力を鍛える方法を話して来ましたが、「実際にレベルアップさせる場がないんですが、、、」という人のために環境の作り方を紹介しておきます。
まず学生さんの場合はバイトがいいですね。バイト先には自分のよりも年上の人もいるし、年下の人もいる。なにより仕事でのコミュニケーションは将来の役にたちます。
お金をもらいながら、コミュ力上げれるなんてこんないい環境はありません。
社会人の人はオフ会などに参加するのがいいと思います。
僕は数年前流行っていたmixiを使ってオフ会に参加しコミュ力強化してました。
当時スノーボードにハマっていたのですが、そのオフ会は初対面の人間とマイクロバスに乗って群馬のスキー場に向かい、一日を共にするという会でした。
交通費が往復4000円で済むので、新幹線などで行くよりもかなり節約できたし、出発が深夜1時とかだったので、当時仕事が終わるのが遅かった僕としてはかなり便利だったんですね。
そんな感じでまずは環境を整えることをオススメします。
苦手意識がなくなる!アウトプットの本来の意味と60秒で終わる3ステップアウトプット勉強法にも詳しく書きましたが、英語を習得するには英語圏に行くのが手っ取り早いのと同じで、コミュ力向上には初対面の人と接する機会を先に増やすのが一番効果的です。
コミュ力を上げるためのおすすめの本
コミュ力を上げるために僕が読んだ中でオススメできる書籍を3つ紹介します。
会話の達人の話し方を真似したら人見知りの僕でも楽しく雑談できました。
著者:松橋 良紀氏『会話の達人の話し方を真似したら人見知りの僕でも楽しく雑談できました。』です。
この本は「コミュ力に自信がない」「何からしたらいいかわからない」という人のための1冊です。
「聞く」という行為の大切さを説いているので、相手の話をうまく聞けない問題を感じてる人にオススメします。
雑談力が上がる話し方
僕は気づいたら齋藤さんの本を読んでいることが多いです。
この方の本は買ったけど役にたたなかったということが今のところないのでオススメです。単純に文章がわかりやすいので、話が理解しやすくていいです。
頭の中が整理される1冊です。
ウケる技術
著者:水野 敬也、 小林 昌平氏『ウケる技術』です。数年前僕は活字を読むの苦手だったのですが、1時間で読破したのを昨日のことのように覚えています(笑)
もしまだ読んだことがないのならぜひ読んでみてください。ボケとツッコミに関してはここに内容が凝縮されています。
お笑い芸人さんもこれを読んで参考にするぐらいの良書です。
【まとめ】最低限やっておいた方がいいこと
いろいろ話ましたが、最低限やっておいた方がいいのは相槌と質問と感想です。
この3つをやっておけば相手に「あなたのことを理解してる」という意思を見せることができます。
コミュ力を鍛えるには時間がかかりますが、まさに一生使える技術なので、少しずつ鍛えていきましょう。
では、今回はこれで終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。