どうもMERISE編集長のJUNこと小林です。
この記事では「自然にプラス思考になる方法とトレーニング法」を書きました。
プラス思考というとめちゃくちゃポジティブな印象があるかもしれませんが、実際はそうではありません。
結論からいうと、プラス思考とは「物事の両面を見ることができる思考法」であり、マイナスを見ないことがプラス思考ではないのです。
プラスしか見ないのがプラス思考なのではなく、プラスとマイナスの両方のメリットとデメリットを踏まえて、前向きに考えることがプラス思考です。
そういうナチュラルなプラス思考になるために
- プラス思考の人の9つの習慣(僕の尊敬できるプラス思考の人の特徴)
- プラス思考のメリットとデメリット
- マイナス思考の原因と潜在意識の関係性とは?
- プラス思考になる方法と具体的なトレーニング法とは?
- プラス思考になれる名言
などについて書きました。
ぜひ最後まで読んでください。
目次
【1】プラス思考とは?
まずはプラス思考の意味から見ていきましょう。
プラス思考とは
何事においても、きっとうまくいくさ、何とかなるものだなどと良い方向に考えが向くこと。特に、悪い状況の中でも前向きに考えること。物事を肯定的にとらえる考え方。
引用:コトバンク
さっきも言ったとおり、プラス思考とはプラスの側面だけを見ることではありません。
「何事においても、きっとうまくいくさ、何とかなるものだなどと良い方向に考えが向くこと。」とあるようにプラス思考の人はマイナスのことを全く気にしていないわけではなく、マイナスを踏まえて前向きに物事を考えているだけなんです。
だから、どんなにプラス思考の人でも当然凹むことだってあります。
マイナス思考の人は「プラス思考にならないと!」と強く思ってしまって、マイナスに目を向けない方がいいと思いがちですが、それが間違いです。
- いいプラス思考とは「物事の両面を見ることができる考え方」
- 悪いプラス思考とは「マイナスを無視して、プラスだけをむりやり見ようとする考え方」
といえます。
【2】プラス思考のメリットとその効果とは?
ではプラス思考のメリットを見てみましょう。プラス思考にはどんな効果があるのでしょうか。
メリット1:適切な判断ができる可能性が上がる
いいプラス思考の人はプラスとマイナスの両方の面を客観的に見れているので、冷静な心理状態なことが多いです。なので、適切な判断ができる可能性が高いんですね。
例えば、サッカーの試合をテレビで見ているときを想像してください。
テレビの視聴者は選手を俯瞰的&客観的に見ているので、どんなにサッカー素人でも「ああ、右じゃなくて左にパス出した方がいいのに!」なんて思ったことが一回ぐらいはありますよね。
視聴者は試合に出ていないので冷静ですが、試合に出ている選手は日本を背負って出場しています。
緊張感はハンパじゃないはずです。
いくらプロでもチームが不利な状況になれば「負けてしまうんじゃないか」という弱い心が見え隠れします。
しかし、プロはこういう時にこそ客観的にプラスの面とマイナスの面を見ることができるので冷静に適切な判断ができるんです。
「試合は劣勢だが、勝つためになにかできることはあるだろうか?」
という風に前向きに考えることができるのがプラス思考の1つ目のメリットです。
メリット2:実際に物事がうまく運ぶ可能性が上がる
マイナスとプラスの両面を見て、前向きに考えられるようになると行動力が増します。
- プラス思考=とりあえず行動・前進
- マイナス思考=同じところをループする・停滞
という傾向があるので、プラス思考には自ずといい結果がついてくる可能性は高まります。
プラス思考の人は前向きに物事を考えているので、「とりあえずやってみよう」という考え方で行動する回数が多いです。行動の量が多い分色々とうまくいく可能性が高いのです。
メリット3:人生が楽しくなる
マイナス思考の人はあらゆることのマイナスの面だけを見る傾向にありますが、プラス思考の人は両方の面を見ることができて、それらを前向きに捉えることができます。
そら人生も楽しくなりますわ。
人にも好かれるでしょう。
【3】プラス思考のデメリット
プラス思考のデメリットについては以前
にて書いたのでぜひ読んで見てください。
ちなみに、3つのデメリットは
- 無駄な失敗が増える
- 鈍感になる
- プラス思考が脅迫観念に変わるときがある
この3つです。
詳しくは、【経験者が語る】マイナス思考の人の特徴7つと12個の克服法を御覧ください。
【4】プラス思考になるための9つの習慣!僕が尊敬できる人に見られる思考の特徴
見るからに「いつも元気でプラス思考!」という人は僕の周りにいませんが、ナチュラルにバランスがいい人は何人かいます。
人生がうまくいっている人を観察していて思ったプラス思考の人の9つの習慣を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
【プラス思考の習慣1】「3割打てれば上々」と考えている
一流のプロ野球選手でも3割打てれば首位打者になれるわけです。
野球に人生を捧げているプロでも残りの7割はヒットになっていないという現状を見ると、一般人の僕らが「失敗を0にしたい」と思うのはムチャな話ですよね。
僕の周りにいる人は「まあ、うまくいくときもあれば、悪い時もあるよ」というのを当たり前の感覚として持っています。
これって口でいうと「そりゃそうでしょ」「なにを当たり前のことを、、、。」と思うかもしれませんが、この感覚を後天的にもつためにはそれなりに意識しないとできないと思います。
【プラス思考の習慣2】「失敗+改善=成功」という考え方を持っている
うまくいっている人は成功が多くの失敗の上に成り立っていることを感覚的にわかっています。
20代後半のころ、僕の友達(イケメン)がクラブにナンパしに行っていて大分遊んでいたようですが、よくよく話を聞くと、、、
「いやいや、うまくいったのは全体の1割ぐらいだよ。相手にされないことが圧倒的に多いから」
「まあ、そんなもんだよ(笑)」
的なことを言っていました。プラス思考の人はこういう感覚です。
「9割の失敗は折込ずみで、その9割からいかに学んで改善していくかが成長のカギなんだ」
という感覚で行動しているということですね。
【プラス思考の習慣3】「今の自分は100%」なんだと思う。
これは僕の尊敬する人から教わったことなのですが、どんなに悪いことが起ころうとも「今の自分は100%なんだ」と思うことで大分救われるというマインドセットです。
「生まれた時点で100%なんだから、それ以下になることはない。すべてを失っても俺は100%なんだ。」
という考え方をもつことで前向きになることができます。
数字が100%というだけでなんだか大丈夫な感じに思えるんですよね。これがTHEプラス思考。
しかし、マイナス思考の人は「今の自分は50%なんだ」みたいに考えてしまいます。「自分には50%不足している何かがある」という捉え方をするのはマイナスに思考が偏っている証拠です。
なにか悪いことが起こっても、なにかを失っても「今の自分が100%なんだ」と自分に言い聞かせるだけで僕は大分救われてきました。
【プラス思考の習慣4】「等身大の自分を受け入れる」
マイナス思考の人の多くは悪い意味で自意識過剰なところがあります。
「自分は人に見られている・評価されている」という他人からの視線を敏感に感じてしまう人が多いので、その状況を補おうとして自分を大きく見せたりすることがよくあります。
しかし、本当の姿と嘘の姿のギャップの分、自分に嘘をついていることになるので徐々に苦しくなってくるんですね。
一方で、プラス思考の人はいい意味で開き直っているので、等身大の自分を受け入れることができます。できない自分をキチンと知っていて、できる自分を褒めることができるのがプラス思考の人の特徴です。
大人って「空気の読める子供」みたいなものなので、深層心理は子供と変わりません。大人だから空気を読んでいろいろ我慢しているだけです。
いくつになってもできないことって絶対にあります。それを認めるだけでかなりプラス思考になることができるはずです。
僕の尊敬している人は、物忘れがヒドくてどこか子供っぽいところがあるのですが、それがギャップとなって魅力的に見えたりするんですよ。
等身大の自分を受け入れることができるだけでマイナス思考がかなり薄まります。
【プラス思考の習慣5】「相手を変えずに見方を変える」
でも話しましたが、コントロールできないものをどうにかしようとするのはやめましょう。
コントロールできないものの代表例が「他人」です。
自分以外の人間はコントロールできません。例えば、自分が相手に伝えたと思っていたことが、実は伝わっていなかった場合。
「これは伝えた側の自分の言い方に問題がある」
と思っていた方がかなり気持ちが楽です。
もちろん相手にも問題がある場合も多いかもしれませんが、相手に意識のベクトルが向くと厄介です。
なぜなら、その問題は「他人のこと」なのですぐに解決することが難しい上に、自分でコントロールすること自体が至難の技だからです。
例えば、どう考えても歯を磨かないと虫歯になりますが、子供は歯を磨きませんよね。これは歯を磨かない子供が悪いわけではなく、大人の言い方が悪いだけです
・・・っていう風に思った方がいいということです。
そんな風にして見方を変えるとかなり気分も軽くなって自然とプラス思考になってくるはずです。
【プラス思考の習慣6】「いろんな視点から眺める」
これは冒頭から言っているのと同じ意味で、「すべてのことには裏と表があるのでその両方をキチンと見よう」ということです。
マイナス思考の人は失敗すると「問題」にフォーカスが当たりますが、プラス思考の人は「問題の解決策」にフォーカスが当たることが多いです。
- マイナス思考「問題が起こってしまった。どうしよう」
- プラス思考「問題がおこってしまった。どうやって解決しよう」
ちょっとした差ですが、これがマイナス思考とプラス思考の差です。
僕がいままで仕事をしてきた上司はなにかミスをした時に
- 問題の解決策
- 再発の防止策
これを常にセットで考えていました。
【プラス思考の習慣7】「今できることに集中する」
プラス思考の人は今できることに集中しています。
最近思ったのですが、これって「今できることに集中している」というよりは、やらなくていいことを決める能力が高いんだと思います。
苦手意識がなくなる!アウトプットの本来の意味と60秒で終わる3ステップアウトプット勉強法
でも話ましたが、やることを決めるよりもやらないことを決める方が遥かに生産性にインパクトがあります。
削ぐ力が高いからこそ、必要なものが残る。だから、集中できるんだと思います。逆にいえば、たくさんの選択肢があったらどんなにスゴイ人でも「今」に集中することはできないはずです。
【プラス思考の習慣8】「完璧主義ではない」
プラス思考の人は完璧主義じゃないことが多いです。というか、そもそも「完璧主義」という考え方がないです。
「3割打てれば上々」と思っているので、完璧なんて存在しないということが肌感覚でわかっているようです。
もちろん、「完璧じゃなくてもいい」とも思ってません。
「できるだけ完璧に近づけようと100%努力はする。その上で出た結果は受け止める。」
というニュアンスですね。
【プラス思考の習慣9】「とりあえず、すぐやってみる」
完璧主義という概念がないことや失敗の考え方がマイナス思考の人と違うので、とにかく行動が早いです。
とはいえ、誰だっていきなり100%の行動はできません。
しかし、プラス思考の人は「まず10%やってみる」というところまでの行動がメチャクチャ早いんですよね。
「とりあえずやってみて、ダメだったらやめてもいいじゃん」という考え方なので、行動も早くできるんですね。
これが良質な失敗を生む秘訣だと思います。
【5】マイナス思考の原因と潜在意識の関係性とは?
マイナス思考の原因は一言でいうと、マイナスのことを考え続けた習慣のせいです。
昔ある二人のセールスマンがアフリカに靴を売りに言った時の話です。二人の男はアフリカに着いてビックリしました。
なんと、だれも靴を履いていなかったのです!
そこで男たちはこう考えました。
- 男A「誰も靴を履いていない。これじゃ絶対に靴なんて売れない!」
- 男B「誰も靴を履いていない。これは靴が飛ぶように売れるぞ!」
・・・
これがマイナス思考とプラス思考の差です。
男Aはマイナスに考えることが多いので、アフリカ人が靴を履いていないのを見て「売れない」と思ってしまったんですね。
こうやってマイナス思考はクセになって潜在意識に刷り込まれていきます。
繰り返し、繰り返し自己洗脳しているようなもんですね。だから、それが普通になり、やがて自分の常識になっていきます。
そうやってマイナス思考は作られていくんです。
【6】プラス思考になる方法!超具体的なトレーニング法とは?
マイナス思考の繰り返しでマイナス思考が作られるということは改善方法はその逆をすればオッケーです。
つまり、プラスに考える癖をつけるということです。
そのために必要なのがリフレーミングという考え方になります。
リフレーミングとは
〘心〙 事実に対して与えている意味づけを変え、異なる見方でとらえ直すこと。家族療法の中心技法の一つ。
引用:コトバンク
- 仕事が忙しい→仕事に恵まれている
- 将来が不安→将来をキチンと考えることができている
こんな感じで事実に対する意味付けを変えることをリフレーミングと言います。
もちろん、「なんでもポジティブに考えろ」というわけではありません。
プラス思考とは「物事の両面を見ることができる思考法」であり、マイナスを見ないことがプラス思考ではないんです。
どんなにいいことでも、どんなに悪いことでも裏と表があるので、「両面があることを知っておこう」ってことです。
こういう話をするといつも思い出すのは「どっちも自分が正しいと思ってるよ。戦争なんてそんなもんだよ。」というセリフを言ったドラえもんはさすがだなってことです(笑)
【重要】今すぐできるカンタンなリフレーミング法
今すぐできる超カンタンなリフレーミング法は「すみません」を「ありがとう」に変えることです。
日本人は相手になにかしてもらったら「すみません」と言いますが、これって「ごめんなさい」ということなので、マイナスに捉えているってことなんですよね。
この事実の捉え方を少しずつプラスの「ありがとう」に変えていくことが今すぐできる効果的なリフレーミング法です。
「脳はNOを理解できない」という言葉があるのは知っていますか?その言葉通り脳は否定を理解できないんです。
たとえば「緊張しちゃダメだ!」と思えば思うほど緊張しますよね。
あれは「緊張はダメ」という否定を脳が理解できないために「緊張」という言葉だけが頭に残って更に緊張してしまうという現象なんです。
つまり、悪い言葉を発するとその影響をモロに受けてしまうということです。
だからこそ、「すみません」ではなく「ありがとう」という言葉を使うことで自分にも相手にもいい影響があるってことですね。
【7】プラス思考になれる名言
最後に僕が聞くとプラス思考になれる名言を紹介します。歴史の偉人・有名人・漫画などの言葉はパワーがありますよね。「誰やねん!」って人もいるとは思いますが、人ではなく名言かどうかで選んでいるのであしからず。
1.イチロー
壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている。
2.斎藤茂太
大丈夫。世の中の人はみんな自分のことで精一杯。あなたのことなんて、気にしているほど暇ではない
3.海峡のジンベイ(ワンピース)
失ったものばかり数えるな!!
4.一遍上人(鎌倉時代の僧侶)
人間はそもそも孤独。それを忘れると弱くなる
5.NON STYLE井上
『キモイって言えるってことは、注目しておれを見てるってことだね!!』
6.アインシュタイン
『一度も失敗をしたことがない人は、何も新しいことに挑戦したことがない人である。』
7.マザーテレサ
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
【まとめ】プラス思考になるために大切なこと
プラス思考に見える人がプラスのことばかり考えているわけではないのがわかってもらえたでしょうか。
マイナス思考が悪いわけではなく、片方の側面しか見えなくなることが問題だと僕は思います。
ぜひ、思考のリフレーミングをしてマイナス思考の癖が強い人はプラスの要素をいれていきましょう。
では今回はこれで終わります。
ありがとうございました。