どうも、MERISE編集長のJUNこと小林です。
KPI?KGI?
どういう意味なの?
どうやって使うの?
何の役にたつの?
・・・そんな風に思っていないでしょうか?
詳しくはこれから説明しますが、KGIとKPIの違いを簡単にいうと、KGIはゴールで、KPIは通過点です。
- KGI=ゴール・目的・最終到達点
- KPI=プロセス・目標・通過点
簡単に言うと違いは以上のようになります。
この記事では、KPIとKGIの違いや設定方法、具体的な設定例などを解説していきます。
目次
KPI(Key Performance Indicator)重要“業績評価”指標とは?
KPIとはKey Performance Indicator(キー パフォーマンス インデュケーター )の略で、日本語で訳すと重要業績評価指標という意味になります。
端的にいうと、KPIとは【目的を達成するための数値化できる目標】のことです。
例えば、新幹線で東京駅から新大阪駅まで行く場合、名古屋や京都が通過点になりますよね。
図にすると以下のようになります。
- 9時30分東京駅発の新幹線に乗る(スタート)
- 11時8分に名古屋を通過(KPI1)
- 11時43分に京都を通過(KPI2)
- 11時58分に新大阪駅到着(ゴール)
KGI(Key Goal Indicator)重要”目標達成”指標とは?
KGIとはKey Goal Indicator (キー ゴール インデュケーター)の略で、日本語で訳すと重要目標達成指標という意味になります。
端的にいうと、KGIとは【数値化できる目的】のことです。
先ほどの駅の例でいうと、以下の図のようになります。
この場合、新大阪駅に着くことがゴールになります。
KGIもKPIと同じで数値化・定量化できる必要があります。
例えば、「新大阪駅に集合」という予定があったとしましょう。
しかし、この情報しかないと「いつ?」「何時にいけばいいの?」「駅のどこに集合すればいいの?」という疑問が自然と出てきます。
数値化、定量化というのは、
「新大阪駅に集合」ではなくて1つ例を出すとしたら「2月15日12時に新大阪駅の中央改札口出口に集合」というような感じです。
【SMARTの法則】KPIの設定方法とKGIの関係性
では、KPIとKGIをザックリと理解してもらったところで、もう少し詳しくKPIの設定方法やKGIとの関係性をみていきましょう。
KPIの設定方法【SMARTの法則】
SMARTの法則というのは
- 明確性(Specific)
- 計量性(Measurable)
- 現実性(Achievable)
- 結果指向または関連性(Result-oriented or Relevant)
- 適時性(Time-bound)
これらの頭文字を取って「SMART」の法則と呼ばれています。
KPIはKGIを達成するための具体的な数値目標である必要があります。
例えば、細マッチョになるというゴール(目的)があったとしましょう。
この場合、「毎日腕立てを本気でがんばります!」という目標ではあいまいすぎるのです。
- もっと明確に
- 計測できる形で
- 現実的な回数を
- 結果(ゴール・目的)にむずびつくように
- 期限を決めて設定する
必要があります。
SMARTの法則を使って、「毎日腕立てを本気でがんばります!」を表現し直すと、、、。
毎日腕立てを寝る前に15回を3セット。
負荷を強くするために10キロのウエイトを背中に乗せて1ヶ月続けます。
・・・のようになります。
ポイントは、KPIは誰が見ても達成されたかorされていないかが分かる状態かどうか、です。
個人的な目標設定をする時ももちろん「SMARTの法則」は大事なのですが、特に組織で動いている場合は、他人と連携して動くことになります。
その場合、会議で決めた目標を誰がどこまで達成できているか、を会社側が把握する必要があるので、誰が見ても達成されたかされていないかが分かる状態かどうか、がとても重要になります。
KPIとKGIとの関係性
さて、そこで大切になってくるのが、KGIとKPIの関係性です。
KPIを決めるための大前提として、KGIが現実的であることが大切になってきます。
トレーニングを例に出していうなら、1年以内にベストボディジャパンに出場して、地方大会で優勝するというKGIがあった場合、それは恐らく現実的なゴールではない可能性が高いです。
では、どうやってKGIを設定すればいいのか?
ポイントは
- 前例があるか
- やる気が出るか
この2つです。
1つ目のポイントは「自分が達成したいと思っている目標に到達した人の前例」を探すことです。
先ほどの例でいうと、ベストボディ・ジャパンに出場して優勝した人はどのくらいの期間トレーニングをしたのか、どんなトレーニングをしているのか、などの情報を集めて、自分と照らし合わせる必要があります。
今あなたが立てている目標はまだ見ぬ未知の領域なはずです。
つまり、目標達成までの道のりがクリアにならない場合が多いですよね。
疑問点を解消するためには、経験者に聞くのが1番てっとりばやいわけですね。
これを自分の頭だけで考えていても、なかなか効果的な方法は見つかりにくいです。
よくあるのが、「自分が思っている以上に、努力をしないといけなかったんだな」という気づきです。
努力量の基本設定が低いといくら頑張っても、目的を達成することはできません。
2つ目のポイントは「設定したKGIを達成する、やる気が出るかどうか?」です。
そもそも目標設定するのは、やる気を出すためという側面もあります。
遠すぎる目標に向かうのがしんどいから、細く設定してモチベーションを維持する役割もあるんですね。
例えば、いきなりフルマラソンは走れないけど、1日1キロを42日間続けることは、まだ現実的なはずです。(それはそれでしんどいかもしれませんが苦笑)
KGIの設定を間違えると、KPIの設定もズレてしまいます。
なので、KGIは
- 前例があるか
- やる気が出るか
この2つのポイントを抑えることが重要になってきます。
目標設定はゴールから逆算することがド基本なので、まずはKGIを決めましょう。
KPIの具体的な設定例
Tシャツを着た状態で「いいカラダしてますね」と言われるようになる
- 期間は半年以内(2017年12月31日まで)
- 筋トレのスパンは基本2日おき(超回復を考えて部位ごと(脚・腕・背中・肩・胸)に5つのメニューを分ける)
※体調が悪すぎる日は例外として休むことを認める - プロテインは筋トレ後30分以内に40グラム以上摂取
- クレアチンサプリを筋トレ前に摂取
- 食事のカロリーをできるだけ上げる。(体重を増やすために毎食食べれるだけ高カロリーのものを食べる)
目標達成とは?目標達成率を限りなく100%にするために考えるべき全てのことでも詳しく話しているのですが、定量化や数値化する目的は、「達成されたかどうかが客観的に判断するため」という側面もあります。
僕が設定した『Tシャツを着た状態で「いいカラダしてますね」と言われるようになる』というKGIは他者からの評価なので、客観性があると判断し、こういう目標に設定してみました。
※KPIの設定例は成功例が出したい随時追加予定。
KPIの設定で間違えがちなこと
さて、ここまでKPIの基本的な設定方法をみてきましたが、ここでは注意点をいくつか挙げておきたいと思います。
KPIの設定がKGIからズレている
よくありがちなのが、KPIの設定がKGIからズレていることです。
例えば、ビジネスでいうと、1年以内にネットショップからの1ヶ月の売上を100万から200万の2倍にするというKGIがあったとしましょう。
やってしまいがちなのは、1ヶ月後には110万円にする。2ヶ月後には120万円にするというような目標設定をしてしまう場合です。
KGIを達成するには、もっと細分化・定量化する必要があります。
ネットショップでいうと、KPIになりやすいのは、「コンバージョン率」「リピート購入率」「客単価」「新規顧客数」などですね。
「コンバージョン率」を上げるならLPの改善、登録フォームの改善などをして徹底的にA/Bテストをしなければならないかもしれません。
「リピート率」を上げるなら、既存商品のラインナップを増やしたり、お得なキャンペーンを打ったりする必要があるかもしれません。
そして、「客単価」を上げるなら、高価格帯の商品を増やすことを検討する必要があるし、「新規顧客数」を増やすなら、広告を打ってネットショップの露出を増やす必要性もあるかもしれません。
もっと、正確に数値目標を立てる必要があるとは思いますが、こんな風にしてKGIを達成できるようにKPIを設定しておかないと、「で、結局なにをすればいいの?」「今やっていることは目標を達成することにつながっているの?」という疑問が途中から出てきかねません。
KGIの設定が高すぎて、KPIも理想から離れている
2つ目は、KGIの設定が高すぎることです。
先ほどもチラッと説明しましたが、KGI(ゴール)の設定が高すぎるとただの理想論になってしまうことがあります。
たとえば、「月の給料を今の2倍にしたい」というKGIがあったとしましょう。
会社の給料アップは見込めないので、副業で今の給料と同じ額を稼ぎたいと。
この場合、経験不足やスキル不足が問題になることが多いです。
僕の周りにいる人を例にすると、サラリーマンをしながら、別のジャンルでお金を稼ごうとしてる人がたくさんいます。
僕もそういう経験があるので、副業自体は良いことだと思うのですが、いかんせん別ジャンルとなると知らないことや未経験のことが多すぎて、心が折れる場面に出くわすことが多々あります(苦笑)
時間も取られるし、思うように作業が進まない。
そもそも、仕事をしながら別の収入源を作ろうとしているので、なかなか大変。
そんな中、KGIは高めに設定している。
こうなってくるとKGIは少し現実離れしてきますし、通過点であるKPIもかなり高い位置に設定されるためモチベーションが続かないということも起こります。
KGIやKPIは定量的であることが大切だという話をしましたが、定量的にするとより現実を突きつけられるので、結構残酷な状態になることもあるんですね。
「え、こんなに頑張らないといかんのですか?(汗)」みたいな。
これだとそもそものやる気が削がれてしまうので、自分にあった適切なKGIを設定することをオススメします。
まとめ|正しいKPIさえ設定できたらあなたの勝ち
目標を達成する上で大切なのは、正しい目標設定ができるスキルです。
コーチが変わっただけで、成績がガツンと伸びるオリンピック選手がいますよね。
恐らく、コーチの目標設定スキルが高いからだと思います。
レベルが違いすぎますが、僕も筋トレをしはじめて、途中からパーソナルトレーナーに教わるようにしました。
しみじみ思うのですが、トレーニング自体は大変ではありますが、めんどくさいとは余り思いません。
なぜなら、考えなくていい環境を整えたからです。
自分が成長するために必要なことを考えてくれるのがパーソナルトレーナーの役目なわけですから、僕自身は言われたことを正確に淡々とこなすだけ。
目標達成は分業すると一気にスピードアップしますし、その道の専門家の知恵が加わるとさらにスピードアップしていきます。(いい感じのムチャ振りもあるのでそれも成長にはGOODです)
なので、
- ステップ1
KPIとKGIを設定する(複雑なものではなく、簡単にできそうな設定をしてみる) - ステップ2
自分で設定した目標を達成してみる - ステップ3
その経験と感覚を活かして、次のレベルのKGIとKPIを設定する
初心者はこの3ステップから始めるのが、1番いいのではないかと思います。
まずは簡単でいいので、KPIとKGIの設定をしてみてください。
では、今回はこれで終わります。
ありがとうございました。