どうも、MERISE編集長のJUNこと小林です。
この記事で、あなたの「モチベーション」に関する全ての悩みを解決しようと思います。(というぐらいの気合で書いてます)
- 「仕事や勉強やダイエットのモチベーションが上がらない」
- 「部下のモチベーションをどうにかしてあげたい」
- 「とにかくやる気が出ない!死ぬほどでない!」
そんなあなたのためにこの記事では、モチベーションの上げ方・維持法、モチベーションの心理学、超やる気人間になる方法、部下のやる気を蘇らせる方法、などなど。
モチベーションに関する悩みをすべてまとめました。
目に見えないモチベーションを徹底解説します!
目次
モチベーションとは?
モチベーション(Motivation)とは一言で言うと、「やる気・動機付け」のことを言います。
この章では、いまいち掴みどころのないモチベーションの意味やモチベーションはどこから生まれるのか、モチベーションが無いとどうなるのか、などについて解説していきます。
「モチベーションが上がらない…」「やる気が出ない…」と思う前に「モチベーションの正体」を知っておかないと、モチベを上げることも維持することもできません。
モチベーションに「動機付け」という意味があることを知らない人もたくさんいます。
というわけで、まずはモチベーションの正体を暴いていきましょう!
モチベーションの意味とは?
一般的に「モチベーション」(Motivation)という言葉は、“広い意味”で「やる気・意欲・動機付け」という使われ方、“狭い意味”では「動機付け」という使われ方をします。
個人的には「やる気・意欲・動機付け」という3つの言葉を同じ意味として使うことに違和感があったので、もっと深掘りして調べてみました。
- やる気(intention)
- 意欲(desire)
- 動機付け(motivation)
3つの単語は少しずつ違う意味を持ってます。(※もちろん、3つともmotivationという意味も持ってます。)
図にすると以下のようになります。
やる気(意志)は、意欲(欲)と動機付け(理由)によって上がっていきます。
例えば、「ダイエットしたいけど、やせられないんだ!」という人はたくさんいますよね。これは意欲(欲)はあるけど、痩せる動機がないパターンの時に起こります。
意欲(欲)【強】+動機付け【弱】=ダイエットしたいけど、やせられない(やりたいけど、できない)
ということになります。
一方で、「仕事に行きたくないけど、生活のために仕事にいく」という人も多いですよね。これは意欲(欲)はないけど、仕事に行く動機があるパターンの時に起こります。
意欲(欲)【弱】+動機付け【強】=仕事に行きたくないけど、生活のために仕事に行く(やりたくないけど、仕方なくやる)
ということになります。
つまり、人は【正しく強い動機付け】さえあれば、価値ある行動ができるということです。
行動して結果を出すためには、意欲よりも動機付けの方が大切だということですね。
もちろん最高に質の高いモチベーションを維持するための理想形は、意欲(欲)【強】+動機付け【強】=やりたいし、やる理由もある状態ですが、やりたくないことでも、強い理由があれば、行動して結果が出せます。
「やりたいこと」と「必要なこと」は分けて考えましょう。
「欲に溺れる」ってやつですね。
強い欲が先に出てきて、その欲を正当化する動機(理由)を探すので、ろくなことにならない場合が多いです。犯罪が起こる時は衝動的に欲に負けて犯行におよぶか、歪んだ動機がある場合のどちらかです。
言葉の意味をまとめると、以下のようになります。
- 意志(やる気)(intention)=「やろう」と思う感情
- 意欲(欲)(desire)=「やりたい」と思う欲求
- 動機付け(motivation)=やる理由
そして、動機づけには2つの種類があります。
- 内的動機づけ
(別名:動因・内的モチベーション) - 外的動機づけ
(別名:誘因・外的モチベーション)
内的動機づけとは、好奇心や興味など、自分の内側から行動する理由が出てくること。
外的動機づけとは、お金や報酬など、自分の外側から行動する理由を与えられることです。
長期的にモチベーションを維持したい場合は、内的動機づけを。
短期的にモチベーションを上げたい場合は、外的動機付けをすると行動力が上がります。
「モチベーションの使い手になるにはどうしたらいいのか?」について詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
モチベーションが無いと、どうなる?
モチベーションが無くなるということは、「生き甲斐がなくなる」ということです。
全てのモチベーション(動機付け)が0になるなんてことは、普通に生きていたらほぼないのですが、究極を言うと、【モチベーション(動機づけ)がなくなる=生きる動機がなくなる】ということになります。
逆にいうと、モチベーションの正体が分かって自分でコントロールできるようになれば、生き甲斐を感じられたり、生きる目的みたいなものが見えてくるかもしれません。
怪しい宗教みたいな言い回しになってしまいましたが、モチベーションは「命を支えている」と言っても言いすぎじゃないということです。
モチベーションはどこから生まれる?
では、そんな重要なモチベーション(動機付け)はどこから生まれてくるのでしょうか?
答えは【人間の欲】にあります。
モチベーション最大の源泉|承認欲求はオールマイティ?
モチベーションが上がる最大の理由は承認欲求にあります。
承認欲求というのは、「認められたい」という人間の欲の1つです。
承認欲求がモチベーションアップになる理由は、「他人に認められる」ということが人間にとってメチャクチャ気持ちいいからなのです。
他人に認められれば、自分に自信も持てるし、仕事だったら「オレは能力が高い」という実感も得ることができます。
恋愛だったら、「異性にモテたい」なども認められることで解決するし、コンプレックスだったら、「あいつを見返してやりたい」「支配してやりたい」という人にはあまり大きな声で言えない欲もバッチリ満たせます。
もっというと、人に認められるというのは、世の中に認められるということです。
最近はインスタ映えが社会現象になっていますが、「インスタに可愛い写真をのせていいねをたくさんもらいたい!」というのも「人から認められたい」という気持ちからきています。インスタでの間接自慢も承認欲求からきています。
俗っぽい欲から、崇高な欲まで幅広くカバーできるのが『承認欲求』なんですね。
やる気が先か?、行動が先か?
モチベーションを上げて行動したいなら、先に動くことが大切です。
つまり、行動するから、やる気が出てきます。
「夜に掃除をし始めたら、なんだか止まらなくなって気づいたら夜中になっていた」という経験1度ぐらいありますよね。
先に行動することで、元々少なかったやる気に火が付きます。
この図でいうと、「掃除をして部屋がキレイになった!」という事実が、「もっとキレイにしたいから(やる理由)、掃除しよう!(意欲)」となって、やる気に火が付くんです。
とはいえ、、、頭では分かっていてもなかなか行動できないですよね…。
そういう人は「これでモチベアップしなかったらヤバイ…」と思われても仕方ない、世界一カンタンなモチベーションの上げ方を試してみてください。↓
【関連】世界一カンタンなモチベーションアップ法!5分だけ作戦とは?
モチベーション維持を助ける心理学と理論
モチベーションの研究には長い歴史があります。
結局、モチベーションは欲や感情に左右されるので、心の状態を自分でコントロールすることが何より重要です。
やる気やモチベーションに関する心理学を見ていきましょう!
マズローの欲求5段階説
心理学者アブラハム・マズローが提唱した人間の欲求5段階説です。
人の欲求は5段階のピラミッドのように構成されていて、より低次な欲を満たすことで、高次元な欲を満たしたいと思うようになる心理学です。
- 生理的欲求
- 安全の欲求
- 社会的欲求
- 承認の欲求
- 自己実現の欲求
以上の5つに欲求を段階わけしました。
じゃあ、低次な欲から説明しますね。
- 生理的欲求は「食欲・睡眠・排泄」などの人が生命を維持するための欲
- 安全欲求は「経済的な安定やいい健康状態の維持」などをしたいという欲
- 社会的欲求は「自分が社会に必要とされている」と思いたい欲
- 承認の欲求は「自分が人から価値のある人間だと思われたい」という欲
- 自己実現の欲求は「自分の持つ能力や可能性を最大限発揮して自分の可能性を試したい」という欲
たとえば、今の日本だと99.9%の人が生理欲求は満たされているはずです。
安全欲求もほとんどの人が守られていると思います。
社会的欲求になってくると、「集団に属したい」とか「仲間が欲しい」という欲になるので、「友達がたくさんいる」や「大好きな恋人がいる」や「家族がいる」という状態で欲が満たされます。
承認欲求は「認められたい」という欲になるので、仕事での評価、友人からの評価、家族からの評価 etc…これら感じることで欲を満たせます。
そして、最後は自己実現欲求です。
この欲求は「自分の持つ能力や可能性を最大限発揮して、あるべき自分になりたい」という欲になります。
たとえば、「誰にも認められなくてもいい、自分の好きな絵を書くんだ!!」という画家がいたとしたら、それは自己実現欲求ですね。
「今の自分はどの段階にいて、どの欲求が強いか?」ということが分かれば、モチベーションを維持する大きなパワーになってくれます。
全ての行動は欲から生まれるので、マズローの5段階説を理解しておくと、モチベーションが理解しやすいと思います。
ハーズバーグの2要因理論
超カンタンに説明すると、ハーズバーグの2要素理論とは、「仕事の不満が0になっても、仕事に充実感・満足感を感じることはない」という理論です。
仕事のモチベーションに関わる要因は以下の2つです。
- 動機付け要因(満足)
- 衛生要因(不満)
下の図を見てください。
たとえば、職場にいるキライな上司が異動になったとします。
その瞬間は「やったぜ!」と思うかもしれませんが、キライな上司がいなくなっても、気分良く仕事はできるけど、仕事自体へのモチベーションって上がらないですよね。
会社に行くのが「イヤじゃ無くなる」と「仕事がしたくなる」のはまた別の話だということです。
仕事がしたくなる(動機付け要因)が増えないとモチベーションって上がらないよね、ということを論理的に説明したのが、ハーズバーグの理論です。
モチベーションを短期的に上げるには、衛生要因を消すというのは1つの方法として良いと思います。ただ長期的に高いモチベーションを維持させたいなら、動機付け要因で行動した方がいいですね。
マクレランドの欲求理論
人間の行動には「達成」「権力」「親和」「回避」の4つの欲求・動機があるということをマクレランドが提唱しました。
それが以下の4つです。
- 達成動機
成果よりも自分自身であることを「成し遂げたい!」と欲求 - 権力動機
他人に影響力をもって、コントロールしたいという欲求 - 親和動機
親しい対人関係をもちたいという欲求 - 回避動機
失敗や困難を避けようという欲求
言葉が難しいので、1つずつ具体例を出して説明します。
- 達成動機
例えば、なにごとも自分の手でやりたい職人さん。弟子に仕事を任せられない大工さんは達成動機が強いと言えます。 - 権力動機
例えば、部下を従えたり、人を自分のコントロール下におきたいと思う欲が権力動機です。この欲求が強い人は、職場だとマネージャーなど人を管理するポディションが向いています。 - 親和欲求
人の役にたとうとしたり、人からよく見られたいと思う欲求です。誰だって人からよく見られたいですよね(笑) - 回避動機
責任をともなう目標設定などを避けたいという欲です。誰だってめんどくさいことやキライなことはやりたくないですよね。そういう欲求です。
ポイントは、達成動機と権力動機です。
あとで部下のモチベーションの管理の仕方を話しますが、いい上司になるためには達成動機より権力動機の方が大切です。
達成動機が強いと自分で仕事をしたくなってしまい、部下の仕事に手を出したり、仕事を任せることにストレスを感じやすくなります。
部下に仕事を任せてしまうと、「あー!見てられない!貸せ!オレがやる!」ってなっちゃうってことです。
なので、いい上司には権力動機は必要になります。
ピグマリオン効果
ピグマリオン効果とは、「人は期待された通りの結果を出す傾向がある」という、心理学者ローゼンタールの主張です。
ある実験で「成績のいいクラス」の担任には、「あなたの担当するクラスは成績が悪い」と言われて、反対に「成績の悪いクラス」の担任には、「あなたのクラスの生徒は成績がいい」と言われて任された。
その結果、「成績の悪かったクラス」の成績がアップし、「成績の良かったクラス」の成績ががダウンしたそうです。
たとえば、ボクの例でいうと尊敬する人にかなりさり気なく「認められた」と思えた時にその感覚になりました。
今から2年ぐらい前、Skypeで会議をしていた時のことです。感覚こそ鮮明に覚えているのですが、どんな言葉をかけられたかはハッキリ覚えてません(苦笑)
たしか「お前はもっとできるとオレは思ってるんだけど」「できるのになんでやらないの?」みたいなことを言われたと思います。
ポイントは「もう“デキるヤツという体(てい)”で言われたこと」です。
これが期待となって、行動に自信を生み、モチベーションが上がったのをよく覚えています。
自己効力感|アルバート・バンデューラ
カナダの心理学者アルバート・バンデューラが『自己効力感』の存在を提唱しました。
簡単にいうと、自己効力感とは「できる!」と思えるかどうかのことで、セルフ・エフィカシーと呼ばれたりもします。
自己効力感は人の行動に超大きな影響を与えます。
たとえば、自己効力感が高いと「このぐらいできるさ!」と思えるので簡単にストレスなく行動することができます。
一方で、自己効力感が低いと「オレには無理だ。どうせできないだろう…」とやる前から思ってしまうので、行動ができずに結果が出ません。
つまり、自己効力感が高いか低いかが結果にダイレクトに影響するってことです。
自己効力感の高め方については、人生をリッチにする『自己効力感の高め方』知ってる?で詳しく解説したので、読んでみてください。
自分のモチベーションを上げる方法
この章では、日本人のモチベーションの特徴、モチベーションの源泉、超やる気人間になるためのコツなどを話していきます。
日本人のモチベーションの特徴
日本人は受け身のモチベーションと言われています。
受け身のモチベーションというのは、「やりたいからやる」というよりも「やった方がいいからやる」や「やるべきだからやる」というモチベーションの人が多いということです。
世界的にみても日本人は勤勉な性質をもっているので、仕事に対する意欲は高いのですが、モチベーションという視点からいうと、自発的というよりは強制的に働いている感じがあります。
当然「生活のため」という意味はあるのですが、それを踏まえたとしても「仕事に行くたくない」「今の仕事を変えたい」と思っている人が多いことが、強制的に働いている感じ物語っていると思います。
自分のモチベーションを上げる!|2つの源泉とは?
自分のモチベーションを上げるための2つのカギは野心とナルシシズムです。
モチベーションの出どころは突き詰めると欲になりますが、欲にも色々な形があります。
その中でも1番自分のモチベーションを上げることに貢献するのが野心とナルシシズムです。
「野心」は一言でいうと「夢」のこと。
たとえば、「憧れの芸能界に入りたいな」とか「自分の好きなことを仕事にしたいな」とか大小ありますけど、「この願いが叶ったら最高だぜ!!!」って思うこと1つはあるじゃないですか。
そういう「夢」とか「願い」などの事を考えている時は、「モチベ上がりません…」なんてことは絶対にないはずです。
野心が強ければ強いほど、「夢」が叶う可能性は上がりますよね。「夢」が叶う可能性が上がってくると、モチベーションも上がってきます。
野心が強いと最強の好循環が起こります。
野心は車でいうと、エンジンみたいなもので、モチベーション維持の動力源になります。
一方「ナルシシズム」は一言でいうと、「自分に酔うこと」。
たとえば、「あー、オレ今超カッコイイ…」「今日の俺の仕事サイコーだったな。やったぜコノヤロー!」って思うことってありますよね。(もちろん、心の中で 笑)
そういう気持ちいい感覚になれるんだったら、モチベーションとかいらないじゃないですか。むしろ、積極的に気持ちよくなりたいって思いませんか?
気持ちよくなれるんだったら、99%の人が進んで気持ちよくなりにいくはずです。
そうなれると、モチベーションが上がりっぱなしの状態になるんです。
ナルシストの人ほど、自分のモチベーションに困ることが少ないと思います。「俺カッコイイ」なんて思っていても人に言えないですが、こういう人に言いづらいことほど、大きなパワーがあるもんです。
ナルシシズム(自己陶酔)は車でいうと、エンジンを回転させるガソリンみたいなものです。
野心に爆発的なエネルギーを送るのが、ナルシシズムということですね。
この2つの欲求が強い人ほど、モチベーションに困る可能性は低くなります。
超やる気人間になるためのコツ
ここまでを踏まえて、超やる気人間になるためのコツを紹介します。
ポイントは以下の4つです。
- 自律性を高める
- 人から認められる行動を取ること
- お金以外に目を向けること
- 上達を目標にすること
1つずつ解説します。
【超重要】自律性を高めるとは?
自律性を高めるというのは、「他人からの制約を受けずに、自分自身でたてたルールにしたがって行動できること」です。
反対語は「他律」=他人の命令や強制によって行動すること
モチベーションを上げるためには行動が必要です。
行動には目標に向かうための設定やルールがありますよね。
つまり、ルールに従って行動できる自律性がないと、モチベーションを維持できないんです。
たとえば、罰ゲームのないゲームって盛り上がらないじゃないですか。勝っても負けてもなにも起こらないゲームって……みんなどこか惰性でやってしまうはずです。
ルールがないと、ダレる。
ダレると、成果が上がらない。
つまり、モチベーションも上がらない。
これは人の行動も同じです。
人間なので、自律性100%にはできませんし、サボることだってあります。
ただ、自分で決めた自分のルールを守るというのがモチベーション管理でメチャクチャ大事なことになります。
ちなみに、これは子供にはできないことです。子供はよくも悪くも欲に素直に行動するので、やりたいことをやるし、言いたいことを言います。
大人はルールを守れますが、欲を封じることが多いです。
別に欲を封じることは悪いことではありません。
良し悪しですね。
欲を言えば、【自律性の高い童心のある大人】になることでモチベーションは高く維持されるでしょう。
人から認められる行動を取ること
承認欲求はオールマイティなので、人から認められる行動はモチベーションアップの起爆剤になります。
具体的になにをすればいいのかというと、「人からありがとう」と言われる行動をとればOKです。
多くの人がSNSで高級レストランや高級ホテルの写真を載せているのは、承認欲求を満たすためですが、あれは超一方通行の欲の満たし方です。
「自分だけ認められたい」という欲がガンガン出ているのが、SNSの間接自慢です(苦笑)
そうじゃなくて、お互いに認めあうような関係を作った方がいいじゃないですか。
その関係は相手に「ありがとう」と言われる行動をとることで作ることができます。
- 友達に「ありがとう」と言われれば、社会的欲求
- 仕事で「ありがとう」と言われれば、承認欲求と自己実現欲求
が満たせるし、かつ相手との関係もよくなります。
感謝感謝って、色んな人が色んなところで「大事だよ!」って言いますが、「ありがとう」はモチベーションにも絡んでいるんですね。
お金以外に意識を向けること
モチベーションを維持するためには、お金以外に意識を向けることがポイントになります。
さっき、ハーズバーグ2要因理論で話しましたが、お金は外発的動機なので、モチベーションアップにはつながりますが、モチベーション“維持”にはつながりにくいです。
普段はどうしても給料や待遇に目がいきがちですが、
- 達成
- 承認
- 仕事内容
- 昇進
- 成長
などに視点を向けると、意識が変わって、モチベーションが上がります。
たとえば、給料はある程度もらえるけど、感謝を実感できない仕事についているとしましょう。
誰からも「助かった」とか「ありがとう」という言葉をもらえないまま、ずっとその仕事を続けられる人がいたとしたら心がロボットのようになっているかもしれませんね。
まともな人間なら「お金はもらえるけど、なんだか虚しい」という感覚になるはずです。
今自分がしている仕事が世の中にどう役立っているのかを考えてみることでモチベーション維持につながると思います。
個人的な意見ですが、人生ってお金は手段で、本当の目的は欲を満たすことにあると思います。
上達を目標にすること(マスタリー目標)
高いモチベーションを維持するためには、自分の成長や上達を目標にすることが大切です。
ハーズバーグ2要因理論でも、言われていることですが、「成長」はモチベーションを維持するカギになります。
たとえば、もし「レベルの上がらないドラクエ」があったとしたら、楽しいと思いますか?多分、虚無感ハンパないと思いますよ(苦笑)
じゃあ、最初から「レベル99のドラクエ」があったとしたら、どうでしょう?これもつまらないですよね。というか、やる意味を感じにくいと思います。
モチベーション維持で大切なのは、達成や成長を感じた瞬間に気持ちよくなる感覚(自己陶酔)です。
レベルが上がった瞬間って嬉しいですよね(笑)
あの感覚があるから、もっとレベルを上げようって思えるんです。
それは現実の世界の成長も同じです。
それがモチベーションにつながります。
ここまで読んでもモチベーションが上がる気がしない場合。もしかしたらその原因は『決断疲れ』かもしれません。
やることが多すぎたり、整理されていないと頭が一気に疲れてモチベーションは急降下してしまいます。
【関連】【極悪】あなたのやる気を密かに奪う『決断疲れ』を回避する7つの対策
相手(部下)のモチベーションの上げ方
仕事で「部下のモチベーションを上げたい」という人も多いのではないでしょうか?
この章では、部下や他人のモチベーションの源泉、部下の士気の上げ方、タイプ別に部下のモチベーションを上げる方法を解説します。
部下のモチベーションの源泉とは?
部下のモチベーションの源泉は「上司からの期待感」です。
野心やナルシシズムをくすぐりながら、相手の可能性に期待感をよせることが部下のモチベーションを上げるポイントになります。
期待感をよせることで、部下の承認欲求を満たすことになるので給料を上げるよりもモチベーションの高く維持することができます。
たとえば、「お前はもっとデキるやつだと思うから、この仕事を任せようと思う。やってくれるか?」と上司に頼まれたら、やる気出ませんか?
「お前は可能性に満ちている」ということを相手に伝えることでモチベーションは上がるし、長期的に維持されるようになります。
部下の士気(モラール)の上げ方
さらにやる気を出してもらうためのポイントが2つあります。
- 仮想敵を作る
- 仕事の分担と責任を明確にしておく
以上の2つです。
仮想敵を作る
チームは敵がいることでモチベーションが上がります。
たとえば、職場の上司のグチで盛り上がるというのは、新入社員あるあるですよね。
敵がいるとチームとしての結束力が高まります。
サッカー日本代表の試合が盛り上がるのは、国VS国という図式だからです。
なので、自分と部下に共通した仮想敵を作ることでチームの士気を高めることができます。
仕事の分担と責任を明確にしておく
分担と責任の境界線をはっきりさせておくことで、自律性が生まれて士気が高まります。
別の章で自律性のことを話しましたが、ルールを決めることでモチベーションは高く維持されることが多いです。
たとえば、自分が海外の会社では仕事の役割が決まっていて「自分の仕事が終わったら、帰れる」という仕組みになっているところが多いようです。
「ここまでやれば今日の仕事は終わりだ」ということが分かっていたら、段取りも真剣に考えるだろうし、仕事にメリハリも出ますよね。
一方で、「仕事が早く終わったら、他の人の仕事を手伝う」という仕組みになっていると、「どうせ自分の仕事を早く終わらせても他の人を手伝わないといけないから、頑張るのはやめよう」と思う人も出てきます。
また、「仕事が早い人があとで自分の仕事を手伝ってくれるだろうから、マイペースで仕事してよう」という人も出てくるので、チームの士気はメチャクチャ下がります。
だから、自律性を高めるために、分担と責任のルールを決めておくことが大切です。
タイプ別!部下のモチベーションの上げ方
では、具体的に「どうやって部下のモチベーションを上げればいいのか」をタイプ別に解説します。
ほめたら図に乗る部下の使い方
ほめたら図に乗ってしまう部下の場合は、第3者からの評価を自覚してもらうことが大切です。
社外の第3者からの評価は甘え一切なしの評価です。
図に乗る部下は、外からの評価で、自分の純粋な実力を知ることができます。
たとえば、ボクが今書いているこの記事を「役にたった」と思ってもらえるかどうかは、あなたがどう評価してくれるかで全てが決まります。
ボクは「俺は文章がうまいぜ!」とは思っていませんが、図に乗っている人の鼻を正しい長さにするには、この方法が1番上司との摩擦も生まないし、オススメです。
プレッシャーに弱い部下の使い方
プレッシャーに弱い部下は、今やっている仕事やこれから任せようとする仕事について「この仕事は結構手強いぞ」と事前に伝えておくことで失敗したときの保険をかけてあげることが大切です。
要するに、失敗が怖いわけです。
だから、やる前から「この仕事は結構難しい」「俺でも失敗することもある」「今のお前では失敗する可能性があるかもしれないが、チャレンジしてみろ」というニュアンスを伝えることで、ハードルとプレッシャーが下がります。
プレッシャーに弱い人は責任感が強い人が多いので「失敗してもいいんだ」と思わせるぐらいがちょうどいいです。
すぐ凹む部下の使い方
すぐ凹んでしまう部下の場合は、成功したら称えて、失敗したら「たいしたことじゃない」ってことを態度で伝えてあげましょう。
すぐ凹むということは、小さな失敗を大きく捉えてしまうということです。
このタイプは意外と自己評価が高くて、「自分はもっとできるのに」と思っていることが多いです。
だから、結構難しいことにチャレンジして失敗をしたとしても「もっとできるはずなに…」と思ってすぐ凹んでしまいます。
自分を正しく評価するのが苦手なので、上司が成功したら褒めてあげて、失敗したら、「それはたいしたことじゃないから、気にするな」ってことを態度で伝えてあげましょう。
言葉じゃなくて、態度で伝えるというのがポイントです。
このタイプは失敗に敏感です。だから、言葉で言われたぐらいじゃ納得してくれません。
なので、態度で“にじませる”ように伝えることでスッと理解してくれるはずです。
できる上司の特徴とポイント
前章(タイプ別!部下のモチベーションを上げる方法)を踏まえてできる上司の特徴を上げていきます。
特徴は大きくわけで3つです。
- 部下に心地いい責任感とエネルギーをみなぎらせる
- 部下に「嫌われてもいい」と思える人間である
- 上司自体の能力が高い
部下に心地いい責任感とエネルギーをみなぎらせる
部下に心地いい責任感とエネルギーをみなぎらせるためには
- 期待感
- 可能性
- 自律性
この3つを部下に感じさせることが大切です。
部下に期待感と可能性をよせることによって、モチベーションが上がります。
上がったモチベーションを自分で維持してもらうために、自律性を身につけさせるように指導することによって、部下は自分の判断で仕事をうまくさばいてくれるようになります。
部下の成功を第一に考えられること
いい上司は達成動機よりも権力動機が強い人です。
達成動機が強い人は、部下に仕事を任せることができずに自分で仕事をしてしまいたくなります。
一方、権力動機が強い人は他人をコントロールしたいという欲求が強いので、上司やマネージャー向きと言えます。
上司自体の能力が高い
部下の士気を上げるためには「上司がスゴイ人」という条件も必要です。
たとえば、ボクに「継続が大事だよ」と言われるよりも、孫正義さんに「継続は大事だよ」言われた方が大切さの伝わり度合いが上がりますよね。
これはその人の影響力の強さに比例します。
つまり、上司の能力高かったり、部下からの信頼が厚いほうが相手が行動してくれやすくなるわけです。
行動させて、結果を出させてくれた人に人間はものすごく信頼感を感じます。
それが好循環となって、仕事がスムーズにすすむようになるという寸法です。
【具体例】ダイエットや勉強や仕事のモチベーションを上げるためには?
この章では、ここまでの話を踏まえて、モチベーションを上げるための具体例として、ダイエットと勉強と仕事のモチベート方法を紹介します。
ダイエットのモチベーションを上げる方法
ダイエットのモチベーションを上げて、かつやる気を維持するためには3つのポイントがあります。
- ダイエットを一時的なイベントにしないこと
- 上達を感じられるスポーツをする
- 承認欲求を満たせる目標を作る
1つずつ説明していきます。
ダイエットを一時的なイベントにしないこと
ポイントは今の体重を減らすための食事制限をすることではありません。ダイエットの本当の目的は体重を減らすことではなく、「他人からスタイルよく見られたい」というだと思います。
そのために大切なのは、痩せやすいカラダを作ることです。そして、痩せやすいカラダを作るための最短ルートは身体の筋肉量を増やすこと。
1番わかりやすいダイエット法は筋トレです。
「筋トレ…めんどくさ…苦笑」と反射的に思ってしまうかもしれませんが、(苦笑)
- 食べたいものを我慢しながらスタイルを維持する人生
- 食べたいものを食べて、健康的にトレーニングしながらやせる人生
どちらを選ぶのがあなたが「送りたい(欲)」人生ですか、ということです。
この時点で、「だったら、トレーニングした方がいい!」と素直に思えるのなら、一時的に痩せる方法ではなく、筋肉量を増やすダイエットをオススメします。
上達を感じられるスポーツをする
運動した方がいいことは誰だってわかってますよね(苦笑)もし筋トレやランニングにモチベーションが上がらない場合は、上達を感じられるスポーツをするのがオススメです。
やせるための筋トレに「上達」を感じるのはなかなか難しいと思います。
そういう場合は好きなスポーツが上達するための筋トレにすると、もう少しモチベーションを維持するのが楽になりますよ。
人は達成や成長を動機付けにすることができます。
ただ「やせる」だけだと、野心やナルシシズムを満たすことができないので、昔自分がやっていた部活をもう一度やってみて、昔の身体のキレを取り戻すというのは1つのやり方だと思います。
たとえば、ボクは昔バスケ部だったのですが、どうしてもダンクがしたくてジャンプ力を上げる練習をしていました。「ダンクがしたい」というのは野心だし、ナルシシズムも入ります。そして、承認欲求(ダンクできるってすげえ!)も満たせるわけです。
欲に近い動機付けができると、モチベーション維持は格段に楽になります。
もちろん、好きなスポーツをするだけでもやせるだろうし、行動すれば、やる気も出てくるので、「もっと上達したい!」と思える。
そうなると、そのスポーツでよく使う筋肉を鍛えればさらに痩せやすい体ができます。
トレーニングに“競技性”を入れると、上達を感じることができるのでダイエットにはオススメです。
承認欲求が満たせる目標を作る
承認欲求を満たすことができるトレーニングをすることでダイエットのモチベーションは高く維持されます。
これだけ『インスタ映え』が流行っているのを見ればわかると思いますが、人の承認欲求はものすごく強いです。
これを利用しない手はない。
たとえば、女性が結婚式前にするブライダルダイエットは成功率が異常に高いのですが、それは承認欲求を満たせるからです。
「最高にキレイな状態で結婚式当日を迎えたい!」と思うのは、欲求としてかなり強い部類だと思います。
つまり、承認欲求を満たせる“目標”や“場”を作ることでモチベーション維持はかなり楽になるということです。
勉強のモチベーションを上げる方法
勉強のモチベーションを根本から上げる方法を紹介します。
以下の2つです。
- 「勉強をする意味」を知ること
- 最強の勉強方法で学ぶこと
1つずつ説明していきます。
「勉強する意味」を知ること
まずは、勉強をする意味とメリットを知ることです。
勉強をするメリットは
- 問題解決力が上がるから
- 情報整理力が上がるから
- 将来もっと楽しく遊んで、仕事をすることができるから
個人的にはこの3つだと思います。
問題解決力が上がるから
どんな勉強でも、勉強は問題を解くことが基本です。
「問題を解く」という力を学校の勉強で鍛えることによって、大人になった時、自分に問題が起こった時に役にたちます。
学校の問題は1つの答えがありますが、社会に出たに起こる問題は答えが複数ある場合や、そもそも答えがない場合もあります。
勉強で「問題を解く」という経験をしないまま大人になると、【問題を解く+答えが1つとは限らない】というかなりハードな現実にブチ当たるので、学生のうちにド基本になる「問題を解くという頭の使い方」を練習しておくことで、人生を楽しく乗り切れるようになります。
情報整理力が上がるから
情報を整理する力は、主に人とのコミュニケーションをする時に役にたちます。
勉強をしている時、頭の中では脳ミソという大きな図書館に学んだことを整理整頓して情報をストックしているような状況です。
仮に、ゴチャゴチャに入れようものなら、どこにどんな情報が入っているか分からないので、すぐに忘れてしまったり、記憶しておくことが難しくなります。
例えば、【ABCDEFGHIJKLMN】という風に並んでいたら覚えられると思いますが、同じ量の同じ文字でも【NLMKIJFGHDABCE】←こうなるだけで一気にパスワードみたいになって覚えられないですよね(苦笑)
勉強で情報整理の力を養っておくと、大人になった時に覚えないといけない仕事の膨大なスキルや情報もラクラク覚えられるようになります。
これは仕事だけじゃなくて、人との会話なども同じ情報なので、好きになった異性とうまくコミュニケーションを取る時でも役にたちます。
将来もっと楽しく遊んで、仕事をすることができるから
- 問題解決力が上がるから
- 情報整理力が上がるから
この2つがあれば、将来もっと楽しく遊んで、楽しく仕事ができるようになります。
たとえば、問題を解決できるということは「自分にあった仕事をするためにはどうしたらいいか?」という問題も解決できるということなので、モチベーションの要となる【欲】を満たすことができます。
大きな家に住むこともできるし、好きな車に乗ることもできるし、幸せな結婚をするためのいいパートナーを見つけられる目も養われます。
- 生理的欲求
- 安全の欲求
- 社会的欲求
- 承認の欲求
- 自己実現の欲求
この全ての欲を満たすことができるのが勉強です。
最強の勉強方法で学ぶこと
勉強は2人チームになって、アウトプットを前提とした勉強をすることで凄まじく学ぶことが楽になります。
つまり、学んだことを教え合うというスタイルが最強です。
苦手意識がなくなる!アウトプットの本来の意味と60秒で終わる3ステップアウトプット勉強法でも話ましたが、学んだことを人に教えると情報が脳ミソに染み込んで忘れなくなります。
もっとこの方法を早く知っていれば、ボクの人生は激変していたと思えるぐらいの画期的な方法です。
アウトプットを前提とした勉強の効果を体感すると、勉強や学ぶこと自体が楽しくなると思います。
そうなれば、もうこっちのもんです。
モチベーションはうなぎ登り確実です。
仕事のモチベーションを上げる方法
仕事のモチベーションを上げることが1番複雑で難しいことだと思います。
結論を先に言うと、精神面・金銭面・肉体面でモチベーションを下げている原因を探って、長期・中期・短期でモチベーション維持を分割してコントロールする。それでも無理なら転職を考える、というのが対処法になります。
しかし、(義務教育は別として)勉強やダイエットは「やらなくても生きていける」のに対して、仕事は「やらないと生きていけない」という性質があります。
勉強やダイエットの報酬は「自分の成長」なのに対して、仕事の報酬は「お金」です。
性質が違うし、書くと記事が死ぬほど長くなるので、ここでは結論のみを伝えておきます。
細かい内容はこれでダメなら諦めろ…|仕事のモチベーションが上がらない原因・対処法を読んでみてください。
モチベーションの上げ方と維持とコツはこの1記事で完ぺき!|まとめ
モチベーションに色々まとめてみました。
今後もこの記事は随時アップデートしていくので、ぜひまた読んでみてください。
では、これで終わります。
長い記事読んでいただいてありがとうございました。
それでも「行動できないかもしれない…。」という人は行動できない人に死ぬほど伝えたい9つの原因&改善策を読んで原因を撲滅していきましょう。
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